サバ

日本人の人生は新たなステージに入ってきたようです。

平均寿命もどんどんのびて「人生100年」もそれほど遠い時代ではなくなってきています。

WHO (世界保健機関) が昨年に発表した統計によりますと、日本人の平均寿命は男女合わせて84.3歳で、2位のスイスに1歳近く差をつけて1位に輝いています。

日本では超高齢者になっても脳力も体力も衰えない元気な人が増えています。

その原因はなんでしょう?

医療の進歩ももちろんありますが、最大の原因は日本独自の和食に裏打ちされた食事法ではないかといわれています。

和食文化最大の特徴は海産物、なかでも魚です。

その中でも安価でおいしく人気の高いサバが健康維持に貢献している可能性が高いのです。

サバに含まれるEPAは血液をサラサラにして血行をよくする効果や、脂肪の燃焼効果があるといわれ、現代人が陥りやすい症状を予防する働きがあるのです。

又、サバに含まれているDHAは脳の活性化に役立ち、記憶力や発想力が高まるといわれています。

しゃきっとしていてスタスタ歩く超高齢者の原因はサバにあるのではないかと本気で思っています。

 

洋楽 冬の時代 

洋楽が売れなくなっています。

日本レコード協会によると邦楽と洋楽の比率は長らく70対30前後でありましたが、2010年に洋楽は20%を割り2020年には9%にまで落ち込みました。

日本のトップ100にはBTSをはじめとしたKポップ勢はたくさん入っていますが、その他はマカロニえんぴつ、優里、King  Gnu、あいみょんら国内勢ばかりです。

一方、韓国や台湾、インドネシアなどのトップ100にはアデルやエド・シーラン、ザ・ウィークエンド、ポスト・マローンといった欧米勢が数多く顔を出しています。

洋楽を聴かない傾向にあるのは世界的にみて日本の若者世代が顕著です。

洋画においても日本の若者は字幕ではなく吹き替え版を好む傾向があるのだそうです。

分析によると活字を読むのが苦手で分かりやすさを好むからだそうです。又、そもそも知らない国の文化には興味がないという人が多いのも一因です。

異なる文化に触れて刺激を得るよりも、分かりやすい文化に共感したいのかもしれません。

洋楽の魅力は圧倒的な迫力のライブです。それを体験すれば魅力が伝わりやすいのですがコロナ禍で来日公演が2年も途絶えています。

今や世界的なスターになったビリー・アイリッシュは上昇気流に乗っていた2020年9月に来日を予定していましたがコロナで中止となりました。開催されていれば日本でも大ブレークしていたことでしょう。

コロナ禍は日本の洋楽シーンに冬の時代をもたらしています。

飲むだし

コロナ禍でステイホームやリモートワークが定着する中、仕事の合間に自分でコーヒーや紅茶を入れ、リフレッシュしている人も多いです。

しかし、つい飲み過ぎてカフェインの取り過ぎが気になったり、味にマンネリを感じてしまうこともしばしばです。

そうしたコーヒーや紅茶の替わりに飲んでもらいたいとキッコーマン飲料が提案しているのが「飲むだし」です。

作り方はコーヒーのようにお湯を注ぐハンドドリップ方式でいたって簡単です。

塩や調味料、添加物などは一切使わず、材料はかつお節などに代表される「節類」のみなので健康志向の人にも最適です。

同社はこの商品を「YOHAKU  Drip」として応援購入サービスMakuakeで2021年12月23日から2022年2月20日まで販売し、目標を大きく上回る1,848,360円を達成致しました。

3月1日からはYOHAKU独自のECサイトで販売する予定だそうです。

日本でウーロン茶が定着し、米国で甘くない緑茶の人気が高まったように新しいドリンクが定着する余地は十分にあります。

開発担当者は「飲むだし市場はまだ形成されていないので、まずはだしを飲むことを定着できるように取り組みたい。将来的には5億から10億円の事業にしていきたい。」と期待をふくらませています。

仕事の合間にだしを飲む新習慣は定着するでしょうか?

歌わないカラオケ

コロナ禍でカラオケ店が苦戦しています。

2021年のカラオケ市場は1400億円程度の見通しとなり、2020年に続き大幅減少となりました。

コロナ前の2019年は3482億円であったので、この2年で6割のダウンとなりました。

要因は宴会・会食の自粛、テレワークの拡大等でコロナにより大打撃を受けています。

昨年秋の緊急事態宣言解除後は回復の兆しがありましたが、今年に入ってのオミクロン株の急拡大により再び苦しい状況になっています。

そのような状況の中、カラオケ各社では「歌うだけの場所」からの脱却、通常のカラオケ利用以外の需要取り込みに注力する動きが加速しています。

防音性能が高いカラオケ個室の特徴を生かし、大音量でライブ音楽や映像を楽しむ空間としての利用や楽器の練習場所としての利用などです。

エレキギター等の電子楽器をカラオケ機器に接続し、カラオケ音源と一緒に演奏できたりするので友人、知人を呼んでのライブ演奏も可能です。

またテレワークに対応してWi-Fi設備の充実やプロジェクター、電源タップ、HDMIケーブルの無料貸し出しをして、ビジネス客向けのワークプランを打ち出しているところもあります。

「歌わないカラオケ」への転換に注目したいです。

ラーメンにプリン

科学で美味しさを測定する慶応大学発のベンチャー企業、アイシー。

特任講師の鈴木隆一さんが立ち上げました。

鈴木さんが作った味覚センサー「レオ」は甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の5つの味を数値化できるというすぐれ物です。

あらゆる味はこの5つの味で表現できるらしく、AIで「おいしいか、おいしくないか」を学習させておいしいと思われる数値を導き出します。

そこでおいしいと導き出された組み合わせはなんと、
・インスタントラーメンにプリン
・納豆にプリン
・バナナにしらす でした。

おいしいと感じるのは2つか3つの味のバランスが重要で、5つの味がそろっていてもおいしくは感じないのだそうです。

上記の組み合わせは普通の人は試そうともしませんが、AIには偏見がなく、あるのは科学的なデータのみです。

味覚センサー「レオ」はキリンやグリコなどの商品開発にも携わっており実績は十分です。

インスタントラーメンにプリン、誰もいない時にこそっと試してみたいです。

レジェンドの思い

冬季五輪史上最多の出場を誇るスキージャンプの葛西紀明さん、49歳。

北京オリンピックの代表には選ばれなかったのですが、今年に入り調子を上げてきています。

1月10日のHBC杯では130メートル台を2本そろえ、4位入賞。

そして1月30日の雪印メグミルク杯では1回目138メートル、2回目137メートルのビッグジャンプをそろえ見事逆転優勝を果たしました。

優勝インタビューで開口一番「帰ってきたぞー」と声を上げた葛西さん。

北京で戦う後輩たちにこれ以上のないエールを届けました。

葛西さんは北海道下川町生まれ、類いまれな身体能力と猛練習で頭角を現し、16歳でW杯デビュー、19歳では五輪に初出場しました。

30代後半になっても第一線で戦う姿にジャンプの本場欧州では伝説を意味する「レジェンド」の愛称で尊敬を集めました。

41歳で臨んだ2014年ソチ大会個人ラージヒル。自身7回目の五輪にして初の個人メダルとなる銀メダルを獲得し、世界を驚かせました。

6月に50歳を迎える葛西さんはまだまだ現役を続けるつもりです。

長い競技人生の中で「まだ完璧なジャンプが一本もない」と考えるからこそ、もっと向上できると信じているのです。

その背中を見て学んだ愛弟子の小林陵侑さんたち。

監督の葛西さんにメダル獲得の報告ができるのか大注目です。

ロレックスマラソン

ロレックスマラソンとは、ロレックスの欲しいモデルを求めてロレックスの正規店を巡ることをいうのだそうです。

そこには人気商品であるがゆえに転売目的で購入する人には売りたくないという店側の意図があります。

実際に正規店では買い占め防止のため身分証の提示を求め「指定モデルはおひとり様1点限り」や「同一コレクションは5年間購入不可」という購入制限があります。

人気商品は入荷数が少ないので、余程タイミングが良くない限り入手することは難しいのです。

それゆえ欲しい人は自分の運を試すかのごとくロレックスマラソンに挑戦します。

完走するコツが興味深いです。

「ロレックスを身につける」「きちんとした服装で印象良く」「一人よりも複数人で行く」

自分は転売目的ではなくロレックスをこよなく愛し、身なりも人柄も良い人物ですということをアピールし、店側に信頼してもらうことがポイントです。

運良く店側に認められた人だけが購入できる栄誉にあずかれるのです。

コロナ禍でECにシフトする高級ブランドが多い中で、ロレックスは来店しないと買えないブランドです。

ある店によると来店数は平日で200人、土日で300人にのぼり、増加傾向だそうです。

彼らが完走して苦労が報われる瞬間に遭遇してみたいです。

ウインナー弁当

「ウインナーが嫌いな人はいないのに、なぜないのだろう」

ローソンの林弘昭さんが感じた素朴な疑問が始まりでした。

林さんは好きなウインナーを好きなだけ食べられる弁当を作るために動き出しました。

開発部門に相談するも反応はよくありませんでした。

「弁当には顔が必要だがウインナーでは顔にならない」

「見た目のバランスが悪い」

「彩りがない」と散々でした。

しかし林さんは諦めませんでした。「ウインナー5本、200円、おいしい」の条件を満たすために奔走しました。

やっと予算に合う質のよいウインナーを探し出し、ついに6月末、ローソンストア100で「ウインナー弁当」(税抜200円) の発売にこぎつけたのでした。

すると大方の予想を裏切り、10月末までの4ヶ月間で50万食という爆発的な売上を記録したのです。

これは数万食でヒットと言われる同社ではあり得ない数字です。

そして11月10日に第2弾「ミートボール弁当」(税抜200円) を発売、ウインナー弁当の3倍の勢いで売れているそうです。

コンビニ弁当の常識を覆した林さんの執念が実を結びました。

 

マンホールのふたを探そう

8月上旬、東京都渋谷区の路上でマンホールのふたを探しては写真に撮る人々がいました。

「鉄とコンクリートの守り人」というゲームアプリで遊んでいる人たちです。

スマホの位置情報をもとにアプリの地図上に自分の現在地と周辺のマンホールが表示され、ほかのプレーヤーより先に現地に行ってマンホールのふたをスマホで撮影し画像を投稿すればポイントを獲得できるというゲームです。

このゲーム、実はマンホールのふたの維持管理に役立てるのが目的で、画像を検証し、傷んだふたの交換につなげるのです。

開発したのは老朽インフラの整備を目指すホールアースファウンデーションという会社でCEOの森山さんは語ります。

「環境を何とかしたいという思いに頼りすぎると無理がある。まずはゲームとして面白いからやるという状況を目指しています。」

渋谷区でのイベントには総額80万円の賞金をかけたところ、5日間の予定がたった3日間で区内約1万個の下水道マンホールふた全ての写真が集まりました。

マンホール業者も一般市民からタイムリーな情報を教えてもらえば無駄な工事をしなくてもいいし、早く健全化できると期待を寄せます。

遊ぶ人も業者もウインウインです。

ゲームの工夫は様々な分野に応用できそうです。

大阪芸術大学

大阪には大阪芸術大学というユニークな大学があります。

東京にある国立の東京芸術大学とよく比較されるのですが、大阪芸術大学は私立大学でとても自由な校風で有名です。エンターテイメント界に大阪芸大出身者は多く、アニメ監督の庵野秀明さんや漫才コンビのミルクボーイさんらを輩出しています。

その大阪芸術大学が先日、新校舎を建てました。その校舎がすごいのです。まるでヨーロッパの城そのもののような建物です。

非日常を感じる空間で学生たちに想像力や発想力を養ってもらおうと設計されたそうで、キャラクター造形学科の学科棟として使われるそうです。

キャラクター造形学科は日本を代表する演出家や監督を講師に「漫画」「アニメ」「ゲーム」「フィギュアアーツ」の4領域を学びます。

ユニークな外観の新校舎は映像や写真撮影の題材にもなり、学科を越えて教材などで活用していく予定だそうです。

漫画家の里中満智子学科長は「独創的な校舎の多い大阪芸大の中でも群を抜いて個性的な校舎。学生にはそれぞれの個性を磨き、夢を形にしてほしい」と語っています。

今後この校舎からインスピレーションを受けた学生たちが世界的に有名な作品を作るかも知れないと思うとワクワクします。