LED電球

LED電球を買おうかと迷っています。

LED電球の長所はたくさんあります。10年以上もつので電球を交換
する手間が格段に減ります。次に省エネです。電気代も安く、二酸化
炭素も削減し地球にやさしいです。そして電球の機能として欠かせな
い明るさもすぐれています。

長所を述べればキリがないくらいですが、買うのをためらっています。
先日もLED電球コーナーの前でしばらく悩みましたが、買いませんで
した。

なぜでしょう?

それは価格です。

とてもすばらしい商品であることはわかっているのですが、普通の電
球なら100円くらいのものが3,000円くらいするというのがなぜか腑に
落ちないのです。もう少し待てば安くなるのかも知れないという期待
もあります。

もうすぐ買い置き用の電球ストックがなくなります。電球が切れるたび
に決断のリミットがせまりくる感じです。

ああ もう時間がない と自分を追いつめているいるうちに3,000円分く
らい疲れている自分に気づき、考えるのを止めました。

蕎麦屋で感じる「粋」

先日、東京でお客様と一緒に夜、蕎麦屋さんに行きました。驚いたことに東京
の蕎麦屋さんは昼の顔と夜の顔が全然違います。

私を含め関西の人は、そばは手軽な昼食というイメージで、うどんや丼と同じ
選択肢ではないかと思います。だから夜に蕎麦屋さんに行くことはほとんどな
かったと思います。

東京の蕎麦屋さんの夜の顔は、大人のための静かな和風居酒屋です。一人
又は二人で静かに酒と肴をいただく空間で、騒いでいる客はいません。

まさに「粋」な世界です。

酒肴も板わさ、焼みそ等、関東では定番メニューらしいですが、関西の人にと
っては何なのか想像もつかないものが多いです。一人気ままに手酌でお酒を
飲んでいる人が多く、静かに読書しながら飲んでいる人もいます。皆、一様に
リラックスをして一人の時間を楽しんでいる様でした。

ひととうり、お酒を楽しんだ後に「せいろ」と呼ばれるざるそばを最後に食べる
のが一般的な食べ方のようです。お茶漬けかラーメンなどの温かいものを締
めに食べると思っていた私にとって意外でありましたが、BGMもない凛とした
空間で背筋をピンと伸ばして食す締めの蕎麦は格別な味でした。

そういえば昔、東京の知人に休日の楽しみは何ですかと聞いたところ、「昼の
3時ぐらいから蕎麦屋で日本酒を一杯やりながら池波正太郎の時代小説を読
むこと」と言っていたのを思いだいました。聞いた時は全然イメージがわかなか
ったのですが、今はとてもよくわかる気がします。

一度やってみたいのですが、残念ながら大阪でそのような店はないかもしれま
せん。

サムスングループ 強さの秘密

サムスングループは韓国最大の企業グループで電子、機械、化学、金融、建設等
あらゆる事業を展開している世界的企業です。

企業の成長過程をみると、その時代にあったものを作って売るという手法で、ニー
ズを読みとる力とマーケティング力に非常にすぐれているのがよくわかります。

先日、UAE(アラブ首長国連邦)のドバイに高さ828メートルの超高層ビル「ブルジュ
ハリファ」が完成し、世界の注目を集めました。

あまり日本では報道されませんでしたが、その「ブルジュハリファ」の統括施工業
者がサムスングループのサムスン物産だったのです。

サムスン物産は世界3位の超高層ビルであるマレーシアのペトロナスツインタワー
のタワー2を建設した実績があります。(ちなみにタワー1は日本のハザマ)

「ブルジュハリファ」の建設では初の人工衛星による測量や工期短縮のためにさま
ざまな新しい工法が導入されたそうです。又、作業員もさまざまな国から集められた
のでトラブルのないように、毎朝7時のミーティングと毎週木曜日の親睦ビールパー
ティーは欠かさず行われていたそうです。

又、サムスングループには地域専門家制度というおもしろい制度があります。それ
は南米やアフリカの辺境地に社員を1年間遊学させるという制度です。1年間、会社
のお金でその地域に住んで、いろいろと文化とニーズを学びとることを目的としたも
のです。

1年間、その地域で暮らすと人々の生活、習慣、風土、宗教等が生活レベルでよく
理解され、どのような製品が必要とされるのかがよくわかるのです。

その情報を本社に持ち帰り、製品を開発し現地駐在責任者として再度その地に赴
任し、販売にたずさわるという仕組みです。

日本や欧米の企業が行かないような未開の地が多いため、圧倒的なシェアを握る
ことも多いようです。このようにサムスンは海外市場向けの人材を豊富に育成して
います。

文字通りグローバル企業であるサムスンが、日本ではあまり販売実績がありませ
ん。それは日本の家電メーカーが強いのでシェアを奪うことがむずかしいのです。
しかし、携帯電話を中心に攻勢に出てくるのは間違いないと思います。

今後のサムスン製品に注目していきたいです。

鉄人28号

先日、神戸の新長田という街に行ってきました。

ちょうど15年前の1995年1月17日に、阪神淡路大震災という未曾有
の災害により壊滅的な打撃をうけた街です。

今ではすっかりと街並みも復興し、人のにぎわいも戻りつつあります。

その復興の象徴として、巨大な鉄人28号モニュメントがJR新長田駅
前に建てられておりました。

高さ18m 重量50トンという超ビッグサイズの鋼鉄製モニュメントで思
わず息をのむほどのスケール感です。大きさだけでなく力強いポーズ、
表情、質感等どれをとってもすばらしい完成度でした。

又、その製作過程のストーリーを近くのギャラリーで上映していて、復
興にかける神戸の人たちの情熱と、それにこたえようとする工場の人
たちの気持ちがひしひしと伝わり、とても感動的でした。

そもそも、このプロジェクトは神戸出身の漫画家、横山光輝氏の代表
作の1つが「鉄人28号」であったことから始まりました。又、「三国志」
も横山光輝氏の代表作であることから、新長田近辺に三国志の英雄
達の石像がたくさんありました。

私も三国志の熱烈なファンの一人でありますので、今度はもっとゆっく
りと時間をとって訪れてみたいと思っています。

鉄人と三国志に出会える街、新長田へみなさんも是非、足を運んでは
いかがでしょう。