姜尚中氏の印象

先日、姜尚中(カン・サンジュン)氏の講演を聞く機会がありました。

姜尚中氏はテレビ、ラジオ、新聞等のマスコミに多数出演し、有名な方であるので一度、
生で話を聞いてみたいと思っていました。

専攻が政治学、政治思想学という堅い分野であるにもかかわらず、絶大な人気を誇るの
はスマートな風貌と物腰のやわらかい語り口調にあると思います。

実際の講演は、原稿を一切見ずに自らの考えを非常に論理的にわかりやすく、ていねい
に聴衆に語りかけるものでした。

とても頭の切れる方だなという印象を受けました。

幸いにも講演後、少しだけお話をする機会がありました。

笑顔が素敵で想いが熱く、握手がとても力強かったのが大変印象に残っています。東京
大学の教授であるのに全然インテリ臭いところがなく気さくな人柄のように思えました。

テレビなどではあまり笑わないので少し冷たい印象を持たれている人も多いかもしれませ
んが、実際はハートの熱い九州男児で、イメージとはかなり違うと思います。

姜尚中氏は東京大学の学生を含め、海外へ留学しようという若者が少ないことに大変危
惧を抱いておりました。

それにくらべて、海外から日本へ留学してくる学生の熱意と能力がすごく高いのに驚か
れていました。

欧州や米国が以前のような勢いがない中、日本、中国、韓国といった国が集まる東アジ
ア地域の重要性がますます高まってくるだろうと氏は主張しています。

日本の若者の奮起に期待したいものです。

神無月と神在月

10月のことを神無月(かんなづき)といいますが、ある地方のみ神在月(かみありづき)
というそうです。

その地方とは出雲大社のある島根県です。

なぜなら全国の神さまたちが毎年10月に出雲大社に集まり、会議を開くらしいので
島根県以外の地域は神さまが留守になってしまいます。だから神無月というらしく、
島根県のみ神在月となるのです。

実は、島根県以外に長野県の諏訪地方も神在月というらしいのです。

この理由がとても興味深いです。

諏訪大社の祭神である諏訪明神があまりにも大きな体であったので、それに驚いた
出雲に集まった神々が気遣って「諏訪明神に限っては、出雲にわざわざ出向かずと
も良い」ということになり、10月にも神さまがいるので神在月というそうです。

想像するだけで笑いがこぼれそうになります。

このように神話に出てくる神々はとても大らかで、喜怒哀楽に富んでおります。

神話が出てくる日本最古の歴史書「古事記」が712年に編さんされて来年で1300年
になります。

島根県では古事記編さん1300年を記念し、来年の7月より「神話博しまね」が開催さ
れます。

日本の神々の魅力にふれるいい機会だと思いますので、来年は島根に訪れたいと
思っています。

見えすぎちゃって困るの

昭和の方ならわかる人もいるかもしれませんが「見えすぎちゃって困るの~」とセク
シーな女性が歌っているマスプロアンテナのTVCMがありました。

全くCMとは何の関係もないのですが、最近コンタクトレンズの調子が悪く、眼科医
に行きました。

少し視力が悪くなっているらしく、きき目である右側だけコンタクトレンズの度を2段
階アップしました。

コンタクトレンズをつけたことがある方ならわかると思いますが、周りの風景が明るく
鮮明になりました。

「これはよく見えるわー」とよろこんでいました。

しかし、1日中つけていると目の奥がドヨーンと重く感じられ、頭も少し痛くなりました。

慣れるかなと思い次の日もつけてみましたが症状は変わらず、眼科医と相談して元
の度に戻しました。

数日間の試行錯誤の日々は、なぜか「見えすぎちゃって困るの~」というTVCMの
歌が頭の中でヘビーローテーションしていました。

結局、元の少しぼやけた世界に逆もどりしたわけですが、年齢を重ねるとはっきりと
物事がみえない方がいい時もあるかもと哲学的に考えるようになりました。

はじめての著書

前回のブログでも書きましたが、靴と足についてのはじめての著書「人生を楽しくする
大人の女の靴選び」が幻冬舎さんより10月12日に出版されることになりました。

まさか、自分が本を出すなんて夢にも思ってもいませんでした。

本を出す人は、作家かそれぞれの分野で専門的に詳しい人だけだと思っていました。

最初のきっかけは、今年の2月ごろに幻冬舎さんより靴と足についての本を出しませ
んかと依頼を受けたことが始まりでした。

いろいろと悩みましたが、靴と足についての悩みをかかえている人が大変多く、その
人たちにとって少しでも役に立てればいいなという想いから本を書くことを決意致しま
した。

いざ書き始めると、私の伝えたい事とお客様にとって教えてほしい事のギャップが少
しあることに気づきました。

そこは本作りのプロである編集者の出番です。

私の想いをうまくくみとり、構成を組み変え、内容の強弱のアドバイスをいただきまし
た。

最終的には、本当に満足のいく出来上がりになったと思っています。

本のタイトルや表紙のデザインもたいへん気に入っています。

いろいろと大変でしたけれども、新しいチャレンジを支えてくれた幻冬舎の皆さんに感
謝しています。