年の瀬 2020

2020年 令和2年の年末を迎えました。

今年は全世界が新型コロナウイルスにより生活様式が一変するほど激動の一年となりました。

海外渡航が制限され、海外へ行くことも日本へ来ることもできなくなり、インバウンド需要が消失しました。

4月5月は日本でも緊急事態宣言が発令され、ほとんどの店舗が休業するという経験したことのない事態が起きました。

自らの存在意義さえも見失ってしまうような異常事態でありましたが、私たちの企業理念である「靴を通じてお客様の人生を楽しくする」ということが存在意義であると再認識いたしました。

今年は社屋を創業の地に引っ越しするということもあり、私たちは改めて原点回帰という気持ちを新たにした一年でありました。

靴に込める思いは不変でありますが、作る靴は時代に合わせて変化させています。

カカトを踏んでスリッパ履きのビジネスシューズ「ビズッパ」はその代表的な商品です。

3月に応援購入サービス「Makuake」でスタートした「ビズッパ3」は10,523,000円のご支援をいただきました。

又、10月にスタートした「ビズッパ  ストレッチレザー」も7,512,000円のご支援をいただきました。

加えて、たくさんの温かい応援コメントをいただき、コロナ禍の中でどれほど励みになったか、言葉では言い表わせないほどです。

本当にありがとうございました。

会うことは制限されても人と人とのつながりを感じる一年でもありました。

新型コロナの感染拡大が続いていますが、ワクチン接種のニュースもあり、一筋の光もみえてきています。

「明けない夜はない」という言葉を最後に2020年のブログを閉めたいと思います。

年末まで私のブログを読んで下さった皆様に感謝申し上げます。

来年は心穏やかな年になるように願ってやみません。

昭和レトロ

「令和」になって「昭和」は若者にとって未体験の新鮮な世界となりました。

そうした中で「昭和レトロ」と呼べるブームがじわじわと盛り上がっています。

音楽業界ではすでに数年前から昭和だった80年代のレトロブームがあり、日本で大人気のK-POPも80年代ダンスミュージック風が流行っています。

ちなみにアメリカではいまだに根強いレトロなLPレコードの発売数がネット配信によって落ち込んだCDを上回るという現象もおきました。

又、日本ではインスタントカメラが若者に人気です。逆光やちょっとしたぼけた感じなどのアナログ写真のテイストがうけ、現像した写真をスマホで撮影してSNSに投稿する人も多いのだそうです。

極めつけは純喫茶という業態です。

ある有名なプロデュース会社が長年の喫茶店をリノベーションしてオープンした「不純喫茶 ドープ」の1号店は中野というサブカル聖地という立地もはまり、人気店となりました。すでに湯島に2号店をオープンさせています。

食べ物も原色のクリームソーダや硬めのプリンなどの純喫茶の定番に加え、窒素を使った最先端のニトロコーヒーもそろえる等、昭和と現代が共存しています。

ニューノーマルの時代のリアル店舗には、わざわざ出かけても行きたくなる価値がますます求められるでしょう。再開発によって似たようなステレオタイプの街が増えれば増えるほど、正反対の非日常感を持つ昭和レトロの価値は高まるのではないでしょうか。

Vチューバー、雑談で1億円

アニメ調のキャラクター姿で動画配信するVチューバーが経済圏を広げています。

ファンがお金を払って応援コメントを送る「投げ銭」で1億円を稼ぐ配信者も現れ、獲得額で世界トップ3を独占しています。

企業とのコラボや海外進出も相次ぎ、日本発の新たなエンターテイメントに育とうとしています。

ユーチューバーとVチューバーとの違いは何か?

ユーチューバーは生身の人間が出演するのに対し、Vチューバーはアニメ調にデザインしたキャラクターを使います。配信の際はスマホアプリで自分の顔を撮影します。

表情を変えるとキャラも連動して同じ表情をし、手に持つコントローラーを使えば踊りなど全身の動きも反映できます。

Vチューバーは女性の姿が多いのですが、「魂」と呼ばれる本人の性別や年齢はわかりません。

実際、金髪女性のVチューバーで声も女性そのものですが実は男性というケースも。

Vチューバーは俳優やアイドルと異なり、スキャンダルリスクも低いのです。

主な配信内容はなんと「雑談」

そしてグッズの一番人気は「試験勉強頑張って」「おやすみ」などと言ってくれる音声ファイル (100~6000円) です。

未完成なタレントを応援して育てる日本の文化にVチューバーと投げ銭がぴったりとはまった感があります。

 

さすが、アーモンドアイ

2020年は日本の競馬界において歴史に刻まれる年となりました。

無敗の牝馬三冠馬デアリングタクトの出現、同じく無敗の牡馬三冠馬コントレイルの登場、そして史上初の芝GⅠ  8勝を達成したアーモンドアイ。

そんな数十年に一度の快挙が同時に起こったのが2020年。

その三強が対決することになったジャパンカップ。アーモンドアイの引退レースとなるので最初で最後の対決となりました。

結果はやっぱり強いアーモンドアイが三歳三冠馬をおさえての強い競馬で有終の美を飾って勝利しました。

さすが、アーモンドアイです。

2着には堂々と勝負に挑んだコントレイル、3着にはデアリングタクトと三強で見事に決着しました。

今後数十年は語り継がれるであろう2020年のジャパンカップ。

それぞれが実力を出しきってのレースで心から拍手を送りたい感動のレースとなりました。

心の底からわき上がる感動は競馬が単にギャンブルではなく、超一流のアスリートがしのぎをけずる真剣勝負の世界であるということの証であると思います。

コロナ禍においてその舞台を整えるために尽力した騎手、調教師、牧場関係者、そしてJRAとファンの皆さんの努力のたまものがこのような感動のレースにつながったのだと思います。

その感動は暗くなりがちな人々の心に一筋の光を与えました。