オーストラリア人の友人の死

以前にこのブログでも書きましたが、近所の英会話学校に長い間通っていたことがあり、
その先生が陽気なオーストラリア人でした。
年齢も近かったので、いつしか先生と生徒という関係ではなく友人になって、二人でよく
飲みに行ったりしていました。
その友人は、1年ほど前に病気療養のためオーストラリアに帰っていました。
そんな矢先、突然の訃報。
5月5日に彼が亡くなったという知らせが舞い込んできました。
聞けば、病気は快方に向かっており、5月中旬には最愛の日本人の奥さんのバースデー
と英会話スクール20周年のために日本に来ることになっていたらしく、予期せぬ死だった
ようです。
先日、彼の「お別れ会」が催され、200人以上の人が参列する中で、私も一番古い生徒と
して紹介され、お別れのスピーチをさせていただきました。
会の進行が進むにつれ、彼はみんなから本当に愛されていたのだなとつくづく感じました。
享年47歳 若すぎます。
まだまだ、やり残した事がたくさんあっただろうに・・・。
彼の無念さを考えると、涙がこぼれてきます。
安らかにお眠り下さいと、ただ祈るのみです。

教師は特別な職業か?

今春、ある高校の新入生の担任教諭が入学式を欠席しました。
その理由が我が子の入学式に出席するためだったため、大きな議論になりました。
賛成派 「我が子の入学式に出席したいのが親心。休暇届も出しており、手続上問題ない」
反対派 「先生としての職業倫理に反する。担任が欠席した新入生や親たちの気持ちはど
うなるのか」
意外なことに賛成派、反対派の割合は半々だそうです。
このケースはどうでしょう。
先日、ある女性教諭が担任クラスの授業参観を欠席しました。
その理由はNHKの番組 「のど自慢」 に出演するためだったらしいのです。
生徒や保護者からは不満の声が出ていません。
年休を取っており、手続上問題はないのですが「教師は聖職」とする倫理観が賛否の分か
れる根源ではないかと思います。
普通の会社なら入学式に出席したり、のど自慢に出演することで休暇をとることは、よほど
忙しくない限り問題はないでしょう。
理想のかたちは、その日の授業参観を先生の「のど自慢」観覧ツアーに切り替えて、生徒
と保護者で応援することじゃないかと思います。
皆さんはどう思いますか?

アナ雪現象

先日、話題作「アナと雪の女王」を観てきました。
アンデルセン童話「雪の女王」(英題「Frozen」)を原案としているが、ディズニーの製作に
より、ストーリーはオリジナル性が高く、現代の要素をうまくとり入れた仕上がりになって
います。
2013年に世界で公開され、2014年3月14日に世界で最後の公開国の日本で公開されま
した。
公開後、記録的な動員となり、4月29日時点で1000万人を超え、まだまだ衰えをみせて
おらず、ヒットは長期間続きそうな気配です。
ヒットの要因はなんといっても歌です。
松たか子さんの歌う主題歌 「Let It Go」 は日本国内だけでなく、世界中に絶賛されてい
ます。
世界の25言語で歌われているバージョンもあり、その中で松たか子さんの日本語がサビ
を務めています。
歌いだすと止まらない、麻薬のようなこの魅力、いったいなんなのでしょう。
You Tubeにアップされている映像の数をみると、世界中の人がはまっている感じです。
世界中にファンが広がっているので、各国でミュージカルになるのは間違いないでしょう。
日本では劇団四季かなと思います。
その後は世界中のディズニーランドでアトラクションが作られ、ヒットは4~5年先まで約束
された感じがします。
そう思うと、ディズニーの戦略は恐るべしです。

志はどこへ?

昔から、時々行っていたお寿司をメインにした和食屋さんのはなしです。
その日は連休中でもあり、かなり混んでいてカウンター席に通されました。
お店の大将とは十数年前のオープン当初から来ているので顔なじみです。
おそらく、私と年齢は近いと思われるので、30代半ばで独立してお店を持ったのだと
思います。
オープンから数年は段取りが悪いのか、手間をかけすぎなのか、料理の出てくるのが
遅く、よくお客さんから怒られていました。
しかし、数年もすると大将もホール係の人も慣れてきて、料理を待つことは少なくなり
ました。
久しぶりのカウンター席なので、大将に話しかけてみました。
「今日の魚のおすすめは何ですか?」
「ええっと・・・何ですかね・・・」
あまり要領を得ない、手は速く動くが仕事が雑に見えた。
よく見ると、まな板や包丁の手入れも行き届いていない。
「ああ・・・この人は志を失ってしまったな。オープン当初は不器用だけども、一生懸命
さがあり、お客さんにおいしい魚を食べてもらいたいという気概だけは感じていたのに
・・・」
忙しさの中で目の前の仕事をこなすことだけに懸命になり、一番大事な志を失ってしま
ったようです。
仕事で輝いている人は、志を失ってはいません。
「何のために自分は働いているのか」 再度、自分に問い直してみたいと思います。

ふるいぞ!ダサいぞ!暴走族

最近はめっきり見なくなった暴走族ですが、地方へ行くとまだいるらしく、警察署がキャン
ペーン活動をしています。
「Stop ! 暴走! 暴走はしない させない 見に行かない」
ここまではいいんです。しかし、次のフレーズは・・・
「ふるいぞ! ダサいぞ! 暴走族」
・・・ほぅ、そう来るんですね。
地域の少年・少女たちが暴走族に入らないためのキャンペーンなので 「暴走行為は人に
迷惑がかかる」 「不良になる」 といった一般的な大人の価値観は心に刺さらないのです
ね。
それよりも、暴走族は地域の少年・少女たちが憧れるようなかっこいいものではないとい
うネガティブイメージを植えつけた方がよいという判断なのでしょう。
実際に「格好悪い」ものとして揶揄し、暴走族を「珍走団」として呼ぶ、呼び換え運動もあ
るようです。
1980年代にはかなりの数の暴走族が活動し、社会問題化しておりましたが、警察のキャ
ンペーン活動や時代の変化等の影響で、全国的に暴走族が激減しているのは大変喜ば
しい事だと思います。