TOEIC、再び

先日、英会話学校の先生が今年の目標は何かとおもむろに聞いてきたので「チャレン
ジすることだ」と答えました。

いつも冗談ばかり言っている先生ですが、その日はいつになく真面目な口調で語りだ
しました。

「目標を持つことはとても重要なことだ」「その目標に向かって努力し続けることが大事
である」「その向上心こそが人生を活性化させるのだ」等々。

共感すること多かったので「フムフム そのとうりだ」と返答しました。

「英語学習も一緒だ」「何か目標をもってやらないといけない・・・」と静かな口調で言う
先生。そして小さな紙片を私の前に差し出しました。

「TOEIC試験申込書」と書いてあります。

「こ、これは・・・」

昨年の夏に悶絶しながら受けたTOEIC試験の申込書でした。

いつになく真面目なこと言う先生の理由がわかりました。

この状況で受けないというわけにはいかず、さりとて「じゃ受けます。」と簡単に承諾で
きるほど予想されている苦しみは浅くないのです。

「一週間だけ考えさせてほしい・・・」と言うのが精一杯でした。

振り返るとその一週間は「自分の弱さ」との闘いであったような気がします。受けても受
けなくても仕事や生活に何ら影響がないので「受けない理由」が頭をもたげます。「忙し
い」「前回よりスコアが悪かったらどうしよう」「それ以前に、いいスコアをとったところで
何になるだろう」・・・

でもやっぱり受けることに意義があり、それに向かって努力することに意味があるのだと
自分を鼓舞し、受けることを伝えました。

試験日は3月13日(日)に決定。

苦悶する日々がしばらく続きそうです。

カウンター1番さんのゆううつ

先日、出張先で昼食を食べた時のことです。

おいしそうなお寿司屋さんがリーズナブルな値段でランチを提供していたので、そこにしま
した。

店内は混雑していましたが、遅めのランチであったのでほとんどのお客さんが食べ終えよ
うとしていました。

カウンターの一番はしに案内され目の前で腕のよさそうなすし職人が黙々とすしを握って
いました。

無駄のない動きと流れるような手さばきは、思わず見とれてしまうほどでした。

「まったく何をやっているんだ・・・」

一瞬、耳を疑いましたがそのすし職人がボヤいていました。聞こえているのは前にいる私
だけでした。すし職人は要領の悪い店の店員に怒っているようでした。

「テーブル2番さん、すし定二丁です」店員がカウンター内に向かってオーダーを言いました。

「何を言っているんだかわからねえよ・・・」目の前のすし職人はブツブツ言っています。

その店員に怒っているのがすぐにわかりました。

ほどなくして私のすしが出来上がり、目の前のすし職人が私に手渡してくれました。

「カウンター1番さん(私のことです)すし上がったのでお吸物お願い」とすし職人は店員に
言いました。

「今やってます」とその店員が奥で答えました。

「今やってますじゃねぇだろ。早くしないと食べ終っちゃうぞ」少し語気を強めて店内に響きわ
たるように言いました。気まずい空気が私の周りにただよいました。

すし職人の怒りがピークにならないように、できるだけゆっくりと食べました。

3分の1ぐらい食べたところでお吸物が来ました。

店員は私に「お待たせして申し訳ありません」と言ったあとにすし職人に向かって言いました。

「すみませんでした・・・」

「・・・・」すし職人は無視しました。

気まずさはMAXになりました。

その後、食べるスピードを上げそそくさと店を後にしました。

客の入り具合、店のたたずまい、すし職人の仕事ぶりをみると名店であるのは間違いなさそ
うです。しかし、その店に欠けていたのはお客様に快適に過ごしてもらうための心配りではな
いかと思うのです。

おいしいものを提供すればそれでいいのではなく、そこに付随するサービスが重要だと思いま
す。

私たちも商品の品質だけではなく接客サービス、アフターフォローまで含めたトータルな顧客
満足が大切であると痛感したカウンター1番の席でした。

早乙女太一

大阪の新歌舞伎座で行われている早乙女太一特別公演を観に行ってきました。

実はあまり早乙女太一のことを知らなかったのですが、さすが「100年に一人の天才
女形」といわれるだけあってその美しさ妖艶さは度肝を抜かれるくらいすごかったです。

彼は19歳という若さで座長を務め、そうそうたる俳優さんたちをしたがえ新歌舞伎座
を満員にしてしまうとは本当にたいしたものだと思います。

聞けば、2008年2月に16歳で新歌舞伎座史上最年少記録の初座長公演に挑んだの
を皮切りに東京、名古屋、大阪の大劇場で座長公演を成功させ、様々な舞台で活躍
する超有名スターなのですね。

知らなかったです。恥ずかしいです・・・。

大衆演劇「劇団朱雀」の座長の子供として生まれ、小学生の時にあのビートたけしさ
んに目をつけられ映画に出演したのがきっかけだそうです。

やはり大物はスターを見抜く目があるのですね。

脇をかためる俳優に安倍なつみ(元モーニング娘)や太川陽介(アラフォー世代のアイド
ル)等が出演しておりました。

なっちも最近テレビで観なくなったなと思ったら舞台でがんばっているのですね。

少しホッとした気分になりました。

国際宝飾展

1月26日から29日まで東京ビックサイトで開かれた国際宝飾展という展示会に初めて
出展致しました。

この国際宝飾展は今年で22回目を迎え、世界35ヶ国 1,300社以上の企業が出展し、
商品の買付け、仕入れ、商談を目的としたもので、今年の来場者数は35,000人を超
える人たちが来られたそうです。

私たちがなぜ異業種である国際宝飾展に出展したかといいますと「新規開拓」という
今年の社内方針にのっとり、新たなお客様との出会いをするためでした。

結果は大成功だったと思います。

宝石業界の方はもちろんのことバッグ業界、呉服、じゅうたん、高級家具等を取り扱っ
ている方々と交流を持つことができました。

皆さん一様に靴に対しての興味が高く、特に今回特別出展したスワロフスキーの靴に
関心を持たれていたようでした。

地方で小売業をされている方は優良な顧客を多数抱え、靴のニーズはものすごく高く、
私たちの靴は間違いなく売れると太鼓判を押してくれる人も多数いらっしゃいました。

ただ異業種ということで商習慣が違うこともあり、クリアしていかなければならない問題
はあると思いますが、どうすればできるのかという視点をもって臨めば解決できると確
信しています。

凝り固まった固定観念を打ち破るには、まずチャレンジすることではないかと思います。

そして可能性を見いだし再度チャレンジをし、失敗から学ぶことが成功への道ではない
かとこの展示会を経験して思いました。