カレー

若者の間でカレーがひそかなブームです。

「カレーについて語りたい」「もっとカレーについて勉強したい」というメンバーが設立したのが「学生カレー連合(SCU) 」です。

美味しいカレーを作ってイベント等に出店しています。

京都大学には「京大カレー部」というカレー集団もあります。

ホームページには「カレーは愛。愛こそカレー。それがジャスティス」というモットーが掲げられ、学内での出店や学外カレーフェスへの参加等をしています。

京大カレー部に入部することをモチベーションにしてきたカレー部の総料理長はカレー好きが高じて自宅でナンを焼く窯を購入したそうです。

カレーファンの間ではスパイスを丸ごと使うホールスパイス系や具材が多い大阪ゴロゴロ系などにカレーがジャンル分けされています。スパイス配合の仕方や食べ方が多数あって、カレーには無限の可能性があるそうです。

又、カレー好きはライフスタイルにもなっています。

カレーに合う音楽やファッション、アートなどカレーの魅力は果てしなく広がっています。

カレーの魅力を伝えるイベントも開催されていてカレーを通じてつながること、自分を表現することが魅力となっています。

ブランド品にお金を使うよりもカレーファンとしてのライフスタイルに自分らしさを見い出す若者たちもいるのです。

 

メリハリ消費

アラウンド20 (15~24歳の男女) のお金に関する調査結果をみると彼らの堅実さとその裏に隠れている消費へのモチベーションが顕著に表われているのがみてとれます。

今のアラウンド20の消費価値観は「自分が価値を感じたものに対してお金をつぎ込み、それ以外はできる限り節約する」という特徴があります。

いわゆる「メリハリ消費」です。

調査結果では「お金は極力無駄遣いせずに貯めておきたい」と回答する人が75%もいました。

関心の低いカテゴリーにおける消費を抑え、いざという時のために貯金するのです。

そのいざという時は「旅行」「留学」「パソコン」等で、近い将来自分が価値を感じたモノやコトに対してすぐに飛びつくことができる原資として備えておきたいということです。

決して10年後20年後のマイホーム資金や老後の備えということではないのです。

アラウンド20の親世代である50代の世代はバブル全盛期で消費はステータスで美徳とされてきました。

これに対して子の世代であるアラウンド20はモノにあふれかえる環境で生まれ育ち、SNSの膨大な情報を武器にして価値を吟味し慎重に消費しています。

生まれ育った時代背景が消費価値観に与える影響の強さを改めて感じます。

釣りガール

釣りをこよなく愛する「釣りガール」が増えています。

かつては男性が中心の趣味でしたが、今や堤防や釣り船に女性の姿が当たり前に見られます。

男性と違うのは情報発信力と行動力です。SNSなどで釣りの魅力を発信したり、女性だけの釣り愛好家の団体を設立したりと活発に仲間作りを行っています。

女性有志が釣りの魅力をもっと多くの人に伝えたいと、昨年10月に立ち上げたのが一般社団法人 女性フィッシング協会。インスタグラムなどSNSでつながった北海道から九州まで全国の釣り好き女性12人が発足メンバーです。

トイレの設置や清掃など女性にも優しい釣り場の環境整備、初心者や子供でも参加できる釣りイベントの開催などが主な活動内容です。

レジャー白書によると釣り人口(参加人口) は1990年代後半の2000万人超をピークに減少傾向で、2018年には620万人まで減りました。趣味の多様化に加え、湾岸の開発や環境保護などの観点から釣りができる海岸や河川が減少したのが大きな原因だそうです。

しかし最近は下げ止まりの傾向が見られます。その要因の1つが女性の増加だといわれています。

このチャンスを逃すまいと釣り具メーカーや釣り具店、船宿など女性ファンの獲得に力を入れています。

女性に釣りブームが来るのか注目したいです。

テクハラ

4月は新入社員の季節です。学生であった新入社員が社会人として一歩踏み出そうとする時です。

又、受け入れる側の会社も今年はどんな新入社員が入ってくるかワクワクする季節です。

違う環境にいた人たちが交わると予期せぬ混乱が生じることがあります。特に気をつけたいのがハラスメントです。

世の中の変化が早いので数年前までは問題にされなかったことが今では大きな問題になることがあります。

パワハラ、セクハラ等はその代表的な例でしょう。

厚生労働省はハラスメントの概念を「①優越的な関係に基づき ②業務の適正な範囲を超え ③就業環境を害する行為」と示しています。

一般的には上司が加害者、部下が被害者と思われがちですが、部下が加害者になることもあります。

「先輩、会議用のZoom設定くらい1人でできないんですか。こんな簡単な操作で手間取ってよくこれまで仕事してきましたね。」

このような言動は部下が上司に対しての「テクノロジーハラスメント(テクハラ)」 になりかねないのです。

業務上必要な知識の有無は「優越的関係」にあたるのです。

ハラスメントにならないようにお互いに気をつけなければいけません。

東京タワーでeスポーツ

イベント事業などを手掛ける東京eスポーツゲート (東京・千代田) は東京タワー内にゲームの対戦競技「eスポーツ」 を軸にしたテーマタウンを2021年冬に開設します。

既存の商業フロアを改修し、対戦施設や飲食店、プログラミング教室等を設けるそうです。

これまでは人気漫画「ONE  PIECE (ワンピース) 」を題材としたテーマパークが入居していましたが、新型コロナの感染拡大で2020年に営業を終了していました。

東京タワーを運営するTOKYO  TOWER (東京・港) からタワーの商業施設部分を借り受け、4フロア延べ床面積約5600平方メートルというスケールです。

対戦競技ではテニスやロッククライミングなどをイメージしたスポーツゲームができるゲーム機器やパソコンなど設置する予定で、観覧スペースやバーなどの飲食施設も備えます。

又、日本のアニメや仮想現実 (VR) 技術など最先端の技術も取り入れます。

ゲームなどのプログラミング教室も併設するなど、流行に敏感な若者や家族連れなどをターゲットとして捉え、入場料は2000~2500円を想定しています。

eスポーツは先端技術や高速通信規格「5G」の発展などを背景に裾野が広がっております。

東京タワー周辺はビジネス街の色合いが強かったですが、この施設を起爆剤として若者を中心とした新たな賑いを創出することができるか注目です。

デジタル森林浴

デジタル森林浴は視覚や聴覚、嗅覚などを使って大自然の癒やしを感じる新しい試みです。

北海道十勝郡浦幌町の森林の映像を部屋の四方の壁と天井に切れ目なく写し、鳥のさえずりや木々が揺れる音をスピーカーで流すというもの。

香りは北海道のキタコブシやエゾマツなど、天然の木や葉から精油 (エッセンシャルオイル) を抽出したものを使用しています。

かんきつ系のさわやかな香りが広がり、リラックス効果が得られます。

仕掛けたのは北海道のIT企業「フォレストデジタル」でコロナ禍の都会でストレスを抱えている方、年配の方や足が悪い方などに手軽に北海道の自然を感じていただきたいと企画したそうです。

「部屋に入った途端、のどかな景色が広がる。ゆとりのあるアウトドアチェアに座り辺りを見回すと、木々が力強く生えているのがわかる。映像はリアルに映し出され、天井からは優しい木漏れ日が差してくるようだ。目をつぶると鳥の鳴き声や木々の香りなど全身で森林を感じられる。都会にいることを忘れてしまうほど、心身を癒やすひとときとなった。」と体験した人は語っています。

普段は北海道十勝郡浦幌町にあるうららパーク浦幌で体験できますが、2月に東京銀座で期間限定で無料開催し、今秋にも都内で開催を予定しているそうです。

都会で気軽に体験できるなら是非行ってみたいと思います。

ウマ娘

「ウマ娘 プリティーダービー」というゲームアプリが大ヒットしています。

ジャンルは育成シュミレーションゲームです。競走馬を美少女に擬人化したキャラクターである「ウマ娘(ウマムスメ)」がトレーニングを積んでレースの勝利を目指すという内容です。

スペシャルウィークやサイレンススズカ等、往年の名馬たちの名前をそのまま使用し、毛並みの色を髪の毛の色で表現したり、馬の外見的特徴をうまく美少女に擬人化しています。

レースは競馬場のようなところで行なわれ、その走りっぷりは正に競馬そのもの。その迫力と臨場感は圧倒されます。

レースに勝ったウマ娘はコンサートで歌えるというなんとも日本的なハチャメチャさ。

それでいて根底に流れるストーリーはスポーツ根性モノという離れ技。

競馬好き、アイドル好き、スポ根好き、育成好きなどいろんな好きをまとめて虜にしてしまうゲームです。

実はゲームアプリは当初2018年冬にリリース予定でしたが、より完成度を高めるために2021年2月に変更されました。発売後1ヶ月で300万ダウンロードという記録的な大ヒットとなっています。

ゲームアプリに先立ってアニメも放映されており、一度はまるとその沼は深く、なかなか抜けづらいような気がします。

コロナ禍でも好調な競馬、3月28日から春のGⅠシリーズが始まります。

「ウマ娘」で初めて競馬を知ったファンも増えて大いに盛り上がることが予想されます。

売らない店

丸井グループが店舗を「売らない店」に転換しようとしています。

ダイレクト・トゥ・コンシューマー (D2C) と呼ばれるネット通販企業を次々と誘致し、丸井の従業員が運営を受託します。店舗はショールームに徹して、商品はそこでは一切売りません。

商品を気に入られたお客様にはネットで購入することをすすめますが、店員は商品の評価や不満を聞き出し、商品開発に生かすためのデータを収集するという役割がメインです。

IT技術との融合で一工夫して精度を高めているのが特長です。天井に据え付けた人工知能 (AI) カメラが来店客の行動を追い、商品の前に5秒以上滞在した人の数、スタッフが商品デモを行った回数、デモから販売に至った割合などを記録して今までの店舗より緻密なデータを集めることができます。そのデータを出品企業に還元して商品開発に役立てるというのです。

以前はテナントの売上高に連動して家賃収入も上がるという図式でしたが、この方式では売上高を測れません。ではどこで稼ぐのかというと、グループのクレジットカード「エポスカード」です。

会員数は15年3月期の591万人から20年3月期は720万人を超え、百貨店最大手である三越伊勢丹の「エムアイカード」の倍以上の会員数です。

エポスカード会員向けの優待セールやポイントアップイベントによりD2Cのネット通販での売上高が増えればカードの決済手数料という形で丸井の収益が上がる仕組みです。

未来型の店舗では売上高は評価の物差しにならないのです。

あれから10年

東日本大震災から10年が経ちました。

あれから10年、私たちの生活は大きく変化しました。

原発事故の影響で節電意識が高まり、LED照明が一気に広まりました。又、太陽光発電も普及しました。

LCC (格安航空会社) や格安スマホ等の登場で節約派の選択肢が増えていきました。

一方で高機能、高価格商品も数多く登場しヒットしました。バルミューダのトースターやダイソンのドライヤー、豪華観光列車の「ななつ星 in 九州」等です。

消費者は自分にとって「欲しいもの」「どっちでもいいもの」の選択が厳しくなり、お金のかけ方が両極端になっていきました。

SNSの普及で消費者の興味は多様化し、それぞれが好きなことに没頭できる狭い世界が確立したのもこの10年の大きな変化でした。そこで消費される金額はかなりのもので、一つの経済圏を作っています。

反面、社会への関心は低下し、自分だけの「燃え」を求めるスタイルになってしまった感じがします。

コロナ禍を経ての10年後、どんな生活になっているのでしょう?

 

生けメン

華道は「お堅い」「難しそう」というイメージがありがちですが、そのようなイメージを打破しようと華道家元池坊が斬新なPRをしています。

花を生ける男子、略して「生けメン」

池坊に所属する若手男性華道家グループ「IKENOBOYS(イケノボーイズ) 」は高校生から1級建築士、僧侶、お笑い芸人まで個性豊かな12人で構成され、日々華道の素晴らしさをアピールしています。

結成は2016年。グループの総合プロデューサーを務める池坊華道会事業部長 徳持拓也さんによれば「イケメンが花を生ければ話題になるのでは」と手探りの出発であったといいます。

写真共有アプリ「インスタグラム」で作品や活動風景を発信。京都二条城で電飾と組み合わせた「イルミネーションいけばな」など気軽に生け花を見る機会などを発信しています。

500年以上の伝統を持つ池坊ですが、少子化や和室の減少、「花嫁修業」としてのニーズの低下など逆風の中、若い世代へのアピールが大きな課題となっていました。

「先生」ではなく、一生懸命稽古する等身大の男性としての華道への思いや成長する姿を伝える「生け花のスポークスマン」役として期待されています。

コロナ禍で全員そろってのパフォーマンスは難しいですが、インスタグラムを通じて海外からの反響も増えてきています。

華道の新たなステージに注目したいです。