天野教授という生き方

先日、天皇陛下の心臓バイパス手術があり、無事成功し国民全体がホッと致しました。

天皇陛下の手術に当たったのは、東大と順天堂大の合同医療チームで日本の最高レ
ベルのメンバーです。

執刀の中心的役割をはたしたのが、順天堂大学の天野教授です。

そもそも天皇陛下の健康を管理してきた東大チームに、外部の順天堂大の天野教授が
加わるという異例の体制が敷かれました。

この天野教授の経歴がすごいのです。

進路を悩んで3浪の末に日大医学部へ入学、父親が心臓弁膜症の手術を受けたことを
機に、心臓外科医を志します。

大学病院内でのエリートコースを歩まずに、心臓バイパス手術の多い民間の病院でひ
たすら手術の腕を磨いていったそうです。

その実績たるや4,000件以上にものぼるそうです。

周りの評判もすこぶるよく、熱心で責任感が強く、部下の面倒見もよいとのこと。

心臓外科医の世界は強烈な個性の持ち主が多く、自分が一番と思っている人が多い
そうですが、その誰もが天野教授の実力だけは認めているそうです。

そしてこのたび、天皇陛下の手術にあたり、腕もプライドも最高の東大病院に招かれて
異例の合同チーム編成ということになりました。

学閥やエリート意識の強い医学界では通常ありえない事だと思います。

腕一本でここまでの地位を極めた天野教授もすごいですが、それを受け入れた東大病
院も拍手喝采です。

「チームバチスタの栄光」や「医龍」の演技指導や監修を務めたことがある天野教授。

ご自身の人生こそ、すばらしいドラマになると思います。

ほこたての矛盾

「ほこたて」というTV番組が好きです。

どんな盾(たて)でもつきやぶる矛(ほこ)とどんな矛(ほこ)でもつきやぶれない盾(たて)が存
在することから「矛盾」という言葉が生まれました。

そのように世界に存在する相反する「絶対に○○なもの」同士を戦わせて決着をつけると
いうバラエティ番組です。

以前は深夜枠だったのにゴールデンタイムに出世したようです。

絶対に穴の開かない金属と、どんな金属にも穴を開けられるドリル対決は圧巻でした。

開発者と会社のプライドをかけた男たちの闘いという感じがして、思わずどちらかに肩入
れして熱く応援してしまいます。

何でも破壊する鉄球と絶対に壊れない壁対決も熱き男の闘いで、制限時間ぎりぎりで鉄
球が壁を砕き、鉄球の勝利となりました。

しかしながら、少し疑問のもつ対決もあります。

絶対にしいたけが食べられない人(勝村政信さん)と、どんな人でも食べられるしいたけと
の対決などがそうでしょう。

しいたけ嫌いのポイント(食感、ぬめり等)をなくした万人受けするしいたけらしいのですが、
しいたけらしさをなくしたしいたけはしいたけといえるのかという疑問がわいてきます。

会場の雰囲気はこのしいたけなら勝村さんでも食べられるでしょうというムードに支配され、
勝村さんにしいたけ嫌いを克服してほしいという、熱血感動ドラマのようになっていました。

勝村さんにとっては完全にアウェーでした。

勝村さんが一口を食べ、判定はいかにと誰もが固唾をのんでいました。

結果は「ごめんなさい」で克服できませんでした。

私はなぜかホッとしました。

食べ物の好き嫌いは深く問いただしても明確な理由はなく、つきつめると「しいたけだから
嫌い」ということだと思います。

私もきゅうりが苦手で、いくらきゅうりの青臭さや食感が違うものになったとしてもやはりダ
メだと思います。

勝村さんのコメントが全てを物語っています。

「しいたけが好きな人だけが食べればいいじゃないか!」

そのとうり!

5Sプラスワン委員会

去年の秋に社内に5Sプラスワン委員会を立ち上げて、様々な活動をしています。

5Sとは、整理、整頓、清掃、清潔、しつけを実行し社内美化につなげる活動で、多数の企
業が採用し成果を上げています。

私たちはそれらに節電を加えて、5Sプラスワンとし、活動を続けています。

特に原発依存度の高い関西電力は、この冬に節電要請を管内で行っています。

その節電要請に呼応した動きとして、私たちの会社では以下のルールを社内で決めまし
た。

1. 室内温度は19℃が目安
2. 個別暖房の原則禁止
3. 電気以外の暖房へシフト

3においてはエアコンから石油ストーブや石油ファンヒーターへとシフトしています。

1月の後半から強い寒波が来ていますが、節電のために寒い環境でも歯をくいしばって頑
張っている社員さんや職人さんたちの姿をみると胸が熱くなります。

先日、関西電力の方が当社へ節電の具体的施策や電力使用量の現状を説明に来られま
した。

すると、今年の電力使用量が去年とくらべて激減しているのでびっくりしておりました。

私たちの取り組みを説明すると、ここまで節電をやってくれる企業はないとおほめの言葉を
いただきました。

電力会社にほめてもらうために始めた活動ではありませんが、社会のために貢献できてい
ると実感できた瞬間でもありました。

まだまだ厳しい寒さが続きますが、体調に気をつけながら頑張っていきたいと思います。

オキナワ DE スペイン料理

先日、沖縄へ一泊二日の弾丸出張へ行ってきました。

日本列島が猛烈な寒波に襲われ、各地で大雪の被害が出ているのに沖縄地方だけ
は別世界のようでした。

日中の気温が17度ぐらいで、普通の服装で心地よい感じです。

もちろんマフラーやコートはいりません。

この時期にプロ野球やサッカーのキャンプが沖縄で行なわれる理由がよくわかります。

ちなみにキャンプによる沖縄への経済効果は85億円だそうです。

街は修学旅行の学生達や若い人のグループであふれており、スーツ姿は私たちだけ
のようでした。

夜に沖縄のお得意様と食事をしたのですが、スペイン料理店に案内されました。

当然沖縄料理を予想していた私にとって、バッターボックスで変化球待ちをしていた時
にブーメランを投げられたような意外さでした。

なぜスペイン料理なのかということはあまり考えずに、おいしい料理とお酒を楽しみまし
た。

しかし、お酒はしっかり沖縄の泡盛でした。

次回訪問した時は何料理なのか、今からワクワクします。