竹田城

先日、雲海に浮かぶ姿で有名な竹田城に行ってきました。

竹田城は兵庫県の真ん中ぐらいに位置しており、大阪から車で約2時間くらいです。

1443年に完成しましたが、1600年に廃城となっています。

竹田城跡の一番の魅力は、石垣がほぼそのまま残っているところです。

自然石をほとんど加工せずに積み上げられるため、大小さまざまな大きさの石が組み合わさっています。

当時、竹田城の石垣を積んだ職人集団には「石の声を聴き、石のいきたいところへ置け」という言葉が伝えられているそうです。

職人技で積まれた石垣は400年以上たった今でも荘厳な姿を見せてくれています。

今回の訪問では、あいにく雲海は見ることができませんでした。

雲海には発生する時期と条件があるそうです。

それは9月から12月、前日の夜に冷え込み翌日よく晴れて暖かく風が少ない時だそうです。

その瞬間は静寂に囲まれ、鳥のさえずりさえも雲海に吸い込まれていく感じだそうです。

雲海に出会うために何度も来る人が多いそうです。

香港APLF

先日、香港で開催された皮革見本市 APLF(アジアパシフィック レザー フェア) に行ってきました。

毎年この時期に開催されるAPLFは世界中から皮革関連の業者が集まるので大変な賑わいです。

会場はとても広く出展社も非常に多いので一日では回りきれません。

日本の展示会では見たこともない皮革がたくさんあるので、とても興味深かったです。

皮革はもともと食肉の副産物であるので、牛や羊をたくさん飼っている国が皮革産業も発展しています。

人口の多い国は必然的に家畜も多いと言われています。

中国、インド、パキスタン、バングラディシュ等。

そして意外かと思われるかも知れませんが、世界の靴生産第三位のブラジルは牛飼育数世界一なのです。

国別の展示になっているので、ブラジルのコーナーは国旗カラーの緑と黄色に色どられていて強烈な存在感を出していました。

イタリア、フランス、スペイン等のヨーロッパ勢は皮革文化が長いこともあり、個性的な皮革がたくさんありました。

日本はどうかというと、世界的な規模の中では残念ながら存在感が大きいとは言えません。

技術的には世界市場でも戦えるものがあると思うので、皮革や靴の分野での輸出を増やしていくべきであると改めて思いました。

AIの弱点

10年後にはAI(人工知能)が現在の6割以上の仕事を奪うとも言われています。

果たしてそのような未来は来るのでしょうか?

囲碁や将棋で世界最強の棋士達を圧倒的強さで打ち負かし、瞬時に人の顔を見分け、株式投資のアドバイザーまで行うAIですが、その一番の弱点は肉体を持っていないことだと思います。

人間は痛い、暑い、寒いなどの感覚、感情を肉体から感じ取り、同様に人間関係を通じて精神的な心の痛みや熱い思いなどの体験を実感としてつなげることができます。

AIはビッグデータから知識として学んでいるだけで体験はしないのです。

もちろん有用な知識を学ぶことは大切ですが、お客様の想いや体験に感情移入できるかどうかが良い仕事を生み出す重要な要素ではないかと思います。

日々の仕事の中で得たものが本当に身につくかどうかは人間関係でどれほど生きた経験を積めるかということであり、AIにはできない領域ではないかと考えます。

「あなたから買いたい」「あなたから話を聞きたい」「あなただから任せたい」と思わせるのは人間としての魅力がなせる技です。

AIの出現により、だから人間は素晴らしいと再認識させられます。

風よけ

ピョンチャンオリンピックは日本人選手の活躍もあり、大いに盛り上がりました。

その中で一番注目したのがスケートの高木姉妹です。

あまりなじみのなかった「パシュート」「マススタート」 での金メダル獲得は日本スケート界の今後の発展に大いに寄与するものだと思います。

「パシュート」「マススタート」での勝敗のカギは「風よけ」でした。

スケートの先頭選手は強風にさらされます。

いかに他の選手を風よけに使い、体力を温存するかがポイントのように感じました。

そして温存した体力をここぞという時にいかに使うかが勝負どころです。

人生においても同じようなことがいえるのではないかと思います。

長い人生、順風ばかりではありません。

逆風の時に支えてくれる人がいるかどうかで人生は大きく変わってきます。

巡って来た勝負どころで積み重ねてきた実力を発揮した人が成功するのでしょう。

しかしながら人を風よけばかりに使っている人は長続きません。

あえて自らも風よけになり、人を支える気概のある人こそが人生の成功者となり得るでしょう。

 

ストラディヴァリウス

ストラディヴァリウスとは1644年に生まれたアントニオ・ストラディヴァリが製作したヴァイオリンの世界的名器。

先日コンサートを聴きに行った千住真理子さんがそのストラディヴァリウスを所有しています。

現在ストラディヴァリウスを持っている人は世界でたった4人しかいません。

千住真理子さんの所有しているストラディヴァリウスはデュランティの愛称で知られています。

そのヴァイオリンはストラディヴァリが1716年に製作してすぐにローマ教皇クレメンス14世に献上され、その後フランスのデュランティ家に約200年所蔵されていました。

その後、このヴァイオリンはスイスの富豪の手に渡りましたが、その約80年後の2002年にその富豪が演奏家のみを対象に売りに出されたため千住家が2億~3億円(推定) で購入しました。

その際、次兄の千住明氏が「僕が何とかする」と言って長兄の千住博氏と連携してお金を必死に集めたと言われています。

ストラディヴァリウスは非常にデリケートで湿度が高いと壊れてしまいます。

そのため千住家ではストラディヴァリウスをヴァイオリンケースに入れ、さらに室内に湿度計を3つ置いて湿度のチェックをしながら大切に保管しています。

又、ストラディヴァリウスを飛行機で運ぶ時は、ストラディヴァリウスのために飛行機の座席を1人分用意し、ストラディヴァリウスにシートベルトをかけ、さらにクッションを敷いて置いているそうです。