おいしい完全食

日清食品が先日、新ブランド「完全メシ」を発売しました。

健康とおいしさの両立をうたい、「日本人の食事摂取基準」で設定された33種類の栄養素を摂取できるのだそうです。

三大栄養素である炭水化物、たんぱく質、脂質のPFCバランスを理想値にしたうえで食物繊維、ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸もバランスよく摂取できるというすぐれもの。

「おいしい完全食」は日清食品の安藤徳隆社長の宿願でありました。

安藤社長は成長戦略として新規事業の推進を掲げ、未来の食を追求。即席めんなどで培った減塩や油分カット、苦みのマスキング技術などを活用し、摂取カロリーを抑えても従来の食事と遜色ないおいしさを実現すべく、研究を重ねてきました。

研究のあとは随所にみられます。

「完全メシ カレーメシ 欧風カレー」では、いかにしてコメの中に栄養素を入れ込むかという点に苦労したそうです。

麺類であれば栄養素を含む部分を他の食材でコーティングできるが、コメはそうはいきません。試行錯誤の結果、通常のカレーメシとは違う「栄養強化米」となっているそうです。

「完全メシ 豚辛ラ王 油そば」では、栄養素を内側に封じ込めた3層構造のノンフライ太麺を使用。

油そばという健康イメージとは対極にありそうなジャンルで、実は健康にいいといううれしい商品です。

我慢して体にいいものを食べるのではなく、思いっきり食を楽しんでほしいという安藤社長の思いを体現した味です。

プロセス

最近、若者のあいだで映画や小説を見たり読んだりする前にあらかじめあらすじを読んでおき、結末が面白そうで自分の期待通りになるものを選んだりする人が増えているらしいのです。

また、ネットで映画を見る場合は途中で退屈なシーンがあると、とばしたりするそうです。

退屈なシーンはどんなものかというと、2人が見つめ合うシーンや風景描写などでストーリーが進まないような場面ということらしいのです。

監督や演出家は2人が見つめ合うシーンや風景描写に意味を持たしていて、作品自体に味わいを深める狙いがあると思います。

それらをとばしてしまうと、作品の良さが半減してしまうのではないでしょうか。

結果に至るプロセスに大きな価値があると思います。

旅の目的は目的地に到着することだけではないでしょう。

道中で出会う人たちや風景、体験こそが醍醐味です。

そこで予期せぬトラブルに巻き込まれたり、思わぬ親切を受けたりすることもあります。それらが旅の貴重な体験となり、後々もよく思い出したりします。

人生の旅も結果ではなく、どんな人に出会ってどんな豊かな時間を過ごせたかというプロセスが重要ではないかと思います。

ホタル

梅雨の時期が近づき、水辺ではそろそろホタルが光り輝きながら舞い飛ぶ姿を目にすることが出来るようになってきました。

日本では夏の季語やこの季節の風物詩として古くから親しまれてきたホタルですが、その生態等については今だに多くの謎があると言われています。

現在日本には主に大型 (12~15㎜) のゲンジボタル、ひとまわり小型な (7~10㎜) ヘイケボタル等、約50種類が生息しています。

そもそもホタルはなぜ光るのでしょうか?

ホタルは光の点滅によってそれぞれの個体間でコミュニケーションをとっていると考えられています。

またその光り方は刺激されたときの光り、敵を驚かせるための光り、雄が雌に求愛するときの光りの三種類があるそうです。

同じゲンジボタルでも光の点滅が東日本では4秒周期なのに、中部地方では3秒周期で西日本、四国では2秒周期だそうです。

地域による遺伝子の違いなのか環境なのか、その原因は不明です。

ホタルの成虫は10日間前後でその一生を終えます。その短い期間に精一杯生きているホタルたち。

そのはかなく美しい光景を失くさないためにも、ホタルの住みやすい環境を保護していく事が大切だと思います。

プロキング

ゴミを拾いながらジョギングする北欧発祥のスポーツ「プロキング」が名古屋で広がっているそうです。

プロキングはスウェーデン語の「拾う」と英語の「ジョギング」を組み合わせた造語だそうで、登山愛好家の常田英一朗氏らが北欧から取り入れ、日本で広めようと活動しています。

常田氏は「ゴミを拾うためにしゃがみこむことでジョギングの1.2倍のカロリーを消費する。参加者が協力しながらゴミ拾いをして新たな交流も生まれる」と効果を説明しています。

名古屋市は2020年10月より定期的にプロキングのイベントを開いており、徐々に人気が高まっています。

「会話をしながらゆっくりと走れて社会貢献もできて心地よい」

「ただ走るだけじゃなくて、ゴミ拾いが加わるだけで走る苦しさが薄れる」と参加者の反応も上々です。

約1時間のプロキングで45キロのごみが集まるそうです。

市環境局の担当者も「決まった人にゴミ拾いをしてもらうよりはスポーツにすることでいろんな人が参加できる。ごみを捨ててはいけないという意識にもつながる」と言っています。

スポーツをしながら社会貢献ができるので全国的にヒットするのではないかと思っています。