プロセス

最近、若者のあいだで映画や小説を見たり読んだりする前にあらかじめあらすじを読んでおき、結末が面白そうで自分の期待通りになるものを選んだりする人が増えているらしいのです。

また、ネットで映画を見る場合は途中で退屈なシーンがあると、とばしたりするそうです。

退屈なシーンはどんなものかというと、2人が見つめ合うシーンや風景描写などでストーリーが進まないような場面ということらしいのです。

監督や演出家は2人が見つめ合うシーンや風景描写に意味を持たしていて、作品自体に味わいを深める狙いがあると思います。

それらをとばしてしまうと、作品の良さが半減してしまうのではないでしょうか。

結果に至るプロセスに大きな価値があると思います。

旅の目的は目的地に到着することだけではないでしょう。

道中で出会う人たちや風景、体験こそが醍醐味です。

そこで予期せぬトラブルに巻き込まれたり、思わぬ親切を受けたりすることもあります。それらが旅の貴重な体験となり、後々もよく思い出したりします。

人生の旅も結果ではなく、どんな人に出会ってどんな豊かな時間を過ごせたかというプロセスが重要ではないかと思います。