勝手にアップデート

会社のパソコン数台が勝手にウインドウズ10にアップデートされました。

社員に聞いてもアップデートの承認をした覚えはないし、勝手に予約され実行されたようです。

ウインドウズ10ではうまく動かないソフトもあり、業務に支障が出ています。

調べてみると、日本各地で同じような現象が起きており、困っている人も多数いるようです。

ウインドウズ10への無償アップグレードの提供期間が2016年7月28日までということもあり、あの手この手でウインドウズ10への移行をマイクロソフトは進めていこうという方針だと思いますが、あえて移行しないユーザーもいるのは確かです。

大部分の人が「最適」と思っていても、「最適」と思わない人もいます。

最新の物よりも使い慣れた物を良しとする人もいます。

将来、あらゆるモノがインターネットでつながる社会になるとどうなるのでしょう?

温度、湿度の調整はもちろんのこと明るさ、音量、味付けに至るまで「快適」と思われる値に勝手になるのでしょうか?

もちろん好みの設定は可能だと思いますが、その時の体調や気分で違う時もあります。

もし、その時の体調や気分も測定され、微調整されたら、それは気分的に「快適」なのでしょうか?

ウインドウズ10の勝手にアップデート事態をうけて、「最適」「快適」強要社会の恐ろしさを感じたのは私だけでしょうか?

 

今日的消費行動 3

今年に入り日本国内の消費に勢いがありません。

販売員さんの声を拾ってみると、いろいろな現象がみえてきます。

・ 一人での2~3足買いが減っている。

・ 衝動買いが減っている。

・ セール時の盛り上がりが以前より少ない。

又、データでみると、以下のことも顕著にみえてきました。

・ 同じ店で売れたり売れなかったり毎月変動する。

・ 地域でも売れたり売れなかったり毎月変動する。

・ 同じ商品も売れたり売れなかったり毎月変動する。

これらは「ミニマリスト」に代表されるような、モノをあまり買わない節約志向と「パラドックス」(逆説)に代表されるようなファッションの揺り戻し現象ではないかと思います。

さて、そのような今日的消費行動についてどのように対策するかということですが、答えは極めてシンプルで明快です。

「品質を重視し、お客さまのライフスタイルにあった靴を作る」

私たちの追求してきた道であると再認識しました。

今日的消費行動 2

前回のブログでミニマリストについて書きましたが、今日的消費行動は一様ではありません。

それを理解するには「パラドックス」(逆説)の考え方にヒントがあるように思います。

ファッションにおいて、ひとつのテイストが注目されると、その次には必ずそれと反対のテイストが台頭してきます。

ロングスカートが流行ると、その後には必ずミニスカートが流行るというように。

消費者の「飽きと反動」の行動パターンがファッションの世界では繰り返されています。

靴の世界では、現在、ブーツやサンダルといった季節アイテムが低迷し、スポーツテイストのスニーカーが流行っています。

しかし「パラドックス」(逆説)の考え方でいくと、いずれ逆の流れになる可能性が高いのです。

今は個性の時代です。流行に全ての人が流されるのではありません。

スニーカーが流行っていてもパンプスやサンダルを買いたい人はたくさんいます。

避けなければいけないのは、一つの流行に業界全体が流されてしまい、商品が同質化してしまうことです。

そうなれば、流行以外の靴を買いたい消費者は買うことができません。

数字に表れない潜在的売り逃しになってしまいます。

そのような消費者を満足させるためにも、流行に対して逆説的な商品を勇気をもって開発していくことが重要であると思います。

今日的消費行動 1

昨年ベストセラーになった「フランス人は10着しか服を持たない」に象徴されるように少ない物で暮らすことに憧れている人たちがいます。

又、「断捨離」「お片付け」等、大量消費社会を否定するような現象が数年前からブームになっています。

究極は、できるだけ物を持たないシンプルライフを目指す「ミニマリスト」と呼ばれる人たちです。

「ミニマリスト」の部屋には、テレビや本棚がありません。ネット環境さえ整っていれば情報に困ることはなく、音楽、映画、書籍も好きなときに好きなだけ楽しめることができます。

殺風景に見える部屋は掃除がすぐに終わり、快適だそうです。

しかし、それを快適と感じない人もいます。

ミニマリストを目指したある女性は、服を数着に減らしたところ、友人から「女子力が低い」と言われたそうです。モノのない部屋は友人が遊びに来ても十分にもてなすことができません。

考えた末に出した結論は「持たなくてもなんとかなる。でも、あった方がいい」でした。結局、服は買い直したそうです。

シンプルに暮らすもよし、モノにあふれて暮らすもよし、要は自分がどんな暮らしを送りたいかということだと思います。