幸せの感じ方

2011年は景気が回復してほしいと日本中が思っていると思います。

しかし、景気が回復することによって全ての問題が解決するものではありません。

景気がよかったといわれるバブル経済の頃もいろいろな問題を抱えていました。

不動産価格が高騰したので都会に持ち家をもつことはほとんど不可能であったし、家賃
や月極駐車場代も今とはくらべものにならない位高かったです。

仕事が忙しかったので残業も多く、日本中がよく働いていたと思います。

日本人の持ち家比率と年間総労働時間という2つのデータだけをとるとバブルの頃より
も今の方がずい分いいのです。

つまり、今はバブルの頃よりもマイホームを持った人が多く、労働する時間もかなり少な
くなってきています。

普通だとそれだけで幸せになったと思う人が多いはずなのに、幸せになったと思ってい
る人が少ないのはなぜでしょう。

主観的幸せとは何をもって決定するのでしょう?

ある心理学者は人生の目標を外的条件(経済的成功、名声、美貌)として努力する人と、
内的な事柄(他者とのかかわりを満足なものとし、世の中を良くすることと自己成長する
こと)に価値を置く人に分かれるとしています。

そして前者は後者にくらべて喜びを味わうことが少なく、体の不調が多いと発表していま
す。

人の感じる幸せは様々です。

長い歴史の中でも不遇の時代に生まれた人で幸せな人生を送った人もたくさんいます。
又、その逆もしかりでしょう。

どんな時代になっても幸せを感じる感性を研ぎ澄まさせて生きたいと思っています。

社会に出よう

今春卒業予定の大学生の就職内定率が68.8%と過去最低となっています。

大学を卒業しても就職ができない人がかなり増えています。

就職が決まらないので大学院に進学したり、他の専門学校に入学したりする学生もい
ると聞きます。就職活動に失敗したので次の年の就活にかけるという就職浪人です。

しかしその一方で、3割の若者が3年以内に会社を辞めるというデータもあります。イメ
ージしていた仕事と違うというのが主な原因だそうです。

イメージ通りの仕事に従事している人はどのくらいいるでしょう?

それほど多くないと思います。

社会に出ると学生時代とは違う世界が広がっています。一つの商品をとってみてもそれ
を作るメーカー、原材料を扱う業者、工程別に加工する会社、販売する人、輸送する人、
保管する倉庫会社、機械をメンテナンスする人等、学生時代には想像もしなかったよう
な多種多様な会社があり、それらに従事している人たちがいるのです。

まず社会に出て自分の視野を広げ、本当に自分がやりたい仕事が何か、どのような仕
事に向いているのかを探す視点が今後の長い人生の中で大事なのではないかと思い
ます。

ある意味で社会に出てからの方が学生時代の就活とは違う、より現実的な就活ができ
るのではないでしょうか。

だから、まず勇気をもって社会に出るとびらを開けてもらいたいと思ってます。

私たちの会社も熱意とヤル気のある人には常に門戸を開けています。

十日戎

関西には1月10日の十日戎(えびす)というお祭りがあります。

戎様は七福神の中の一人で、釣り竿と鯛を両手に持ってほほえんでいる神様で、商
売繁盛の神として親しまれています。

私たちの会社は大阪の今宮戎神社の近くにあり、毎年行って福をもらってくるというの
が恒例になっています。

今年は成人の日と重なったので、11日の残り福に行ってきました。

気のせいか今年は人出もさい銭も少し少なめな感じがしました。

ひと通りお参りを終えて、これも恒例になっているおみくじを引きました。

今年の運はどうだろうと引いた番号をいかにも人のよさそうなおじさんに渡したところ、
おじさんはそのおみくじの紙片をチラッとみてこう言いました。

「もういっぺん引き」

「ええー、おみくじのやり直しですか?」と心の中でつぶやきながらもおじさんの好意を
うけて、もう一度引きました。

「うん、こっちのほうがええで」と吉と書かれた紙片をくれました。

最初の紙片に何が書いてあったのかわかりませんが、おそらく凶であったのでしょう。

お客様に気分よく帰ってもらおうとする関西のサービス精神がこんなところにもあふれ
ているのかと感慨を深くしました。

おじさんの満面の笑顔が印象的で、戎様から福をもらった気がしました。

企業理念の制定

新年あけましておめでとうございます。

年の始まりは思いを新たにするには絶好の機会だと思います。

私たちの会社も企業理念(存在意義)を新たに制定しました。

企業理念といってもなかなかピンとこない人も多いと思いますが、何のためにその企
業は存在するのかというごくごくシンプルなことです。

私自身もこの企業理念を制定するにあたりいろいろと考えました。

全ての会社は存在意義があって設立されていると思います。それは社会的意義、人
道的意義、経済的意義等様々な側面がありますが、何が一番大事で何の目的で事
業をしていくのかという原点回帰的な作業が企業理念の制定ではないかという考えに
至りました。

そして、私たちの企業理念は下記の様に決めました。

「靴を通じてお客様の人生を楽しくする」

私たちの靴をはいて外出が楽しくなった、旅行が楽しめた、コンサートや外食を楽しめ
た等、あらゆる場面で人生を楽しんでほしいと思っています。

靴が痛くて楽しめなかったということのないように、靴の存在を忘れるぐらい楽しんでい
ただきたいと思っています。

私自身も含めて自分の仕事に迷った時、それは「お客様の人生を楽しくする」ことなの
かどうかを判断基準にしたいと思っています。

2011年もよろしくお願い致します。