今年の8月に公私とも大変お世話になった方が約1年間の闘病生活の末、この世を去
りました。
故人はビジネスの分野で大変有能なセンスの持ち主で、いろいろな局面において相談
した時に的確なアドバイスをしてくれていました。
何度も勇気と智恵をもらったことに感謝しています。
そして最後の1年間で私自身が学んだことは「人はやがて死を迎える」ということです。
だからこそ人は、生きているうちに悔いのないように精一杯努力しなければならないと
いう、ある意味あたり前のことを身をもって体得したような気がします。
死について考えるということは、生きるということを考えることだと思います。
先日、1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた「死ぬときに後悔すること
25」(致知出版社)を読みました。
この著書の中には、死ぬ間際にどのような後悔が多いのかが書いてあります。
例えば「故郷に帰らなかったこと」「会いたい人に会っておかなかったこと」「他人に優しく
しなかったこと」等、生きている時に意志さえあればできている事も多いのです。
この著者の言わんとすることは、死はいつおとずれるかわからないもので「後悔がないよ
うに」と普段から考え、自分にとっての後悔するかもしれないことに一生懸命はげんでみ
てはどうかということです。
年の瀬を迎えるにあたって、生かされているこの一分一秒を大切にしてがんばっていきた
いと思っています。
皆さん、よいお年をお迎え下さい。