電子メールより簡単に連絡を取り合える「対話アプリ」で名をはせたLINEが「銀行」への道を走り始めました。
電子決済サービス「LINEペイ」を今後3年で拡散させる戦略を打ち出しました。
その内容は全国どこでも24時間365日、手持ちのスマホで送金できるというもの。しかも無料です。
「決済革命」と称した新戦略は3年間小さな飲食店や商店から受け取る手数料をゼロにし、端末の初期費用も一切かからないという店側にとって夢のようなはなしです。
送金や決済の手数料で稼ぐ銀行やクレジット会社とは違い、LINEはそこで得られるデータや顧客情報を収益につなげるモデルです。
そのようなことを可能にしたのは規制緩和です。
従来は「預金と融資」 「決済取引」のいずれかを手掛ける場合には銀行免許が必要でしたが、少額の「決済取引」なら資金移動業者の登録で済むようになりました。
スマホ決済を巡ってはヤフーやメルカリなどIT大手も参入を急いでいます。
7500万人の利用者を持つLINE。3年後にはメガバンクを超えるギガバンクになっているのかもしれません。