年の瀬を迎えて

年の瀬を迎えて思うことは、だんだんとシンプルになってきてると感じます。

「今年も無事に年を越せそうなのでよかった・・・」 しみじみと思います。

人生の先輩たちが年末になるとよく言っていた言葉です。

今年もいろいろな事がありました。

・サロンドグレープレミアムのデビュー

・草刈民代さんをイメージキャラクターに起用

・株式会社クレッセントが創立20周年を迎える

・靴業界の低迷

うれしいこと、つらかったこと、思い起こせばたくさんありました。

しかし、そんなこんなも全て、たくさんの人に支えられて乗り越えることができました。

本当に人は一人で生きているのではなく、周りの人と助け合いながら生きているのだと強く感じます。

サロンドグレーの靴を愛する全てのお客様と生産、販売にたずさわっていただいている全ての人たちに感謝の気持ちを表して、今年最後のブログにしたいと思います。

今年一年、本当にありがとうございました。

オヤジギャグの効用

オヤジギャグは世間一般的につまらない代名詞のようになっており、周りの空気を寒くしてしまう代表として扱われています。

オヤジギャグという言葉が言われ始めたのは1990年代前半ですが、それ以前は単なるダジャレと言われており、必ずしもつまらない、さむいといったイメージではなかったと思います。

逆に、昔は会話の合間にダジャレをポンポンと入れてくる人は頭の回転が速く、こんなひねり技もあるのかと感心したものでした。

特に大阪の人は、吉本新喜劇をみて育っている人が多いので、ギャグにはギャグで返す習慣がついています。

国際政治の舞台でも、こんな事がありました。

飲み物の希望を聞かれた時です。

「紅茶をお願いします」  イギリスのサッチャー首相

「ミーツー」              アメリカのレーガン大統領

「ミースリー」              ドイツのコール首相

張りつめていた空気に笑いがおき、一気に緊張が解けたそうです。

ビジネスや面接など緊張感、緊迫感の強い局面では、息抜きのような緩いダジャレが場を和ませることがあります。

つまらないオヤジギャグでも場面によっては役に立つ場合があるのです。

オヤジギャグを冷めた目線で受けとめている皆さん、オヤジギャグにも効用はあるのです。

ルール社会の功罪

先日、東京の車内アナウンスの中で少し違和感を覚えるものがありました。

「座席にお座りの方は足を組んだり、投げだしたりすると他の人の迷惑になりますのでおやめ下さい」

程度の問題ではあるのですが、足を組むことを規制するのはちょっと行きすぎではないかと思いました。

なぜそのようなアナウンスを始めたのか理由はわかりませんが、恐らく足を組んだり、投げだしたりした人がいてクレームになったのではないかと思われます。

車内を見わたすと足を組んでいる人はいません。

いいんです。いいんですけど、ルールばかりがはびこると独創性が失われそうな気がします。

歴史的にみても、政府の締めつけが厳しすぎる国から芸術、美術、建築等の独創的文化はほとんど生まれてません。

種はあっても花を咲かせる土壌がないのです。

アップル、アマゾン、グーグルとアメリカでは今までの価値観を一変させるアイデアを持つ企業がたくさんあります。

世の中を変えたいという精神が社会にあるのだと思います。

世の中を変えるとは、既存の価値観や固定観念からの脱却です。

ルール社会は安全、安心な社会のためには必要であることは理解できますが、過度なルールは人間の思考力、創造力を鈍らせて同質化させてしまいそうで少し違和感を感じます。

 

ネットで買う理由

先日、パソコンを購入するために家電量販店に行った時の話です。

最近のパソコン事情を聞きたいのと、現物を見て買いたいと思ったので行きました。

お客さんはまばらで、販売員の多さが目につきました。

近くの販売員に相談し、おおよその予算とスペックを比較して機種を選定しました。

選定すると、「それではここで販売員が交替します」と言い、愛想の良さそうな販売員が登場してきました。

購入する意志は固かったので、あとは値段の交渉です。

「もう少しまけてくれませんか?」という問いかけに、その販売員さんはうーんと言いながら電卓を一所懸命にたたいたのち言いました。

「すみません、これがいっぱいいっぱいでして・・・」

仕方ないのでその金額で購入しようとしたのですが 「お客様、今、3000円で特別会員になってくれると長期保障と割引券をつけます。更にパソコン本体も4000円値引きします」と言いました。

少し心が揺らぎましたが、ていねいに断りました。

がっくりとした表情をうかべたその販売員は、気をとり直したように言いました。

「お客様、3000円相当のカニを購入していただくとパソコンを4000円値引きします。いかがですか?」

あまりの執拗なセット割引に半ばあきれながらも、最後まで説明を聞き、ていねいに断りました。

購入を決定してからレジで精算するまで20分は要したと思います。

店頭でみて、ネットで買うという人が増えているようですが、これからもそんな人が増えるだろうなと思いました。