全国屈指の紙の産地である四国中央市。
不況の影響で活気を失っていた地元のまちを盛り上げようと、愛媛県立三島高等学校書道部員たちが平成13年ごろから高校の文化祭や地元のイベントなどで音楽にあわせて大きな紙に歌詞を筆で書く「書道パフォーマンス」を始めました。
徐々に知られるようになり、平成20年 第1回書道パフォーマンス甲子園が四国中央紙まつりのイベントとして開催されました。
書を競い合う全国大会形式で始った本大会ですが、第1回の参加校はわずか3校。
しかし、平成22年に本大会がモデルとなった映画 「書道ガールズ!私たちの甲子園」 が公開されると人気は全国区に。
そして今年、平成29年 第10回大会では北は北海道、南は沖縄まで105校の応募がありました。
熱い戦いの内容は、1チーム12名までの選手たちが流行歌やBGMに合わせて6分間という限られた時間で縦4メートル×横6メートルの紙に作品を書き上げます。
勢いよく書き上った作品が掲げられると、会場からはどよめきと共に歓声と拍手が沸き起こります。
そして結果発表。
歓喜する笑顔の横で悔しさに涙を流す生徒たち。
しかし、最後にはやり遂げた満足感あふれる笑顔が浮かびます。
書道に青春を捧げた生徒たちの熱き戦いに今後も注目していきたいです。