年の瀬2017  

2017年、平成29年も年末を迎えました。

皆さんにとって今年はどんな年であったでしょうか?

私たちは3月に京都ホテルオークラ店、6月に京王プラザホテル店、11月にお宝デラックスをオープン致しました。

お客様に対して直接売っていく直営店を増やしました。

消費の変化に対応して、来年も様々なチャレンジをしていきたいと思っています。

具体的には、主に医療従事者向けのホワイトシューズ、歩行が困難な人へのサポートシューズ等の開発を進め、色々な人たちにとって選んでいただけるラインナップをそろえていきたいと思っています。

又、販路ではECショップでの商品の充実を図り、メンズシューズもECサイトでお求めいただけるように準備しております。

2018年は株式会社サロンドグレー創立30周年の年になります。

皆さまから選ばれるブランド企業になりたいと目標を設定してまいりました。

総決算となる2018年に商品と販路の充実を図り、靴を買うならサロンドグレーでと言われるブランド企業になりたいと思っています。

年末まで私のブログを読んで下さった皆さまに感謝申し上げます。

よいお年をお迎え下さい。

チャップリン

世界の喜劇王、チャーリーチャップリンは常に激動の時代の中で生き抜いてきました。

チャップリンの両親はイギリスのミュージックホールの芸人でした。

その影響でチャップリンも俳優の道を歩むのですが、その道は苦難に満ちあふれていました。

悲劇的な現実の中で「笑い」というものが生きていく上で衣食住と同じくらい必要なものであると身を持って知ったそうです。

捨て子と育ての親との情愛を描いた「キッド」、ゴールドラッシュのアラスカでの飢えと欲望を描いた「黄金狂時代」、盲目の花売り娘に放浪者チャーリーが献身的に尽くす名作「街の灯」と立て続けにヒットを飛ばします。

笑いと涙を融合させたチャップリン独特のスタイルが確立されていきました。

1931年から32年にかけてチャップリンは世界旅行に出掛け、ヨーロッパや日本でのファシズムの台頭を肌で感じ、世界の危機に関心を持つようになります。

チャップリンは「ヒトラーを笑いものにしなければならない」と思い、世紀の問題作「独裁者」を作り、世界中で大ヒットさせます。

茶化されたヒトラーは次第に力を失っていきます。

歴史はたった一人で立ち向かったチャップリンの勇気の正しさを証明しました。

そして独裁者を倒した武器とは「笑い」でありました。

1977年12月25日チャップリンは人生の幕を閉じました。

没後40年、チャップリンの残した偉大な作品は、現代に生きる私たちに多くのことを教えてくれます。

 

キャッシュレス社会

現金のない社会、すなわちキャッシュレス社会が日本にも訪れるのは間違いないと思います。

現に中国では電子決済サービスが急速に広がり、2016年のスマホ決済額は日本円で600兆円にまで膨らんでいます。

使い方はいたって簡単。店にあるQRコードをスマホで読み取り、金額を入力するだけで完了です。すぐに残高から引き落とされます。

中国には電子決済サービスが広がる理由がありました。

お店で十分なおつりを用意されていなかったり、自販機でも使える紙幣が限られていたりと常に不便を感じていたそうです。更にニセ札をつかまされるリスクもあったそうです。

又、クレジットカードは与信管理が厳しく、一般の人にはあまり広がりませんでした。

そのような状況の下、中国では一気にキャッシュレス社会に突入しました。

日本ではどこでも現金が使えて、クレジットカードも大半の店で使用でき、支払いにおける不便さはあまり感じません。

しかしキャッシュレス社会にはより良い点がたくさんあるので、爆発的な普及をするのではないかと思います。

まず、現金のやりとりにかかる手数料がなくなります。

商店のレジ締め業務、現金管理業務がなくなります。そもそも銀行に現金を預けに行ったり、引き出したりすることもなくなります

そうなると現金を落としたりすることもなく、銀行強盗やコンビニ強盗もなくなり治安が良くなります。

普及にはQRコードとアプリだけでOKです。

「昔は電車に乗る時に切符を買っていたね」と言うように近い将来、「昔は現金を使っていたね」と言っているのかもしれません。

デジタルアーカイブ

2017年の美術館展覧会も大変な盛況で混雑していたようです。

入館してからも人気の高い作品には黒山の人だかり。

じっくりと鑑賞する時間はなかなかありません。

そんな悩みを解消するのが美術館のデジタルアーカイブです。

美術館の収蔵品をデジタル化して公開しています。

すごいのが米メトロポリタン美術館のサイトで、その数なんと45万点以上。それでも同美術館の収集品数からすれば一部だそうです。

スマホやパソコンで手軽に鑑賞でき、画像のズームアップも可能です。

極め付きはダウンロードボタンです。

メトロポリタン美術館のサイトでは、ゴッホでもルノワールでもセザンヌでもゴーギャンでもダウンロードできる画像については誰もが自由に使用することができるそうです。

商用目的でもOKで、許可申請の必要もありません。

なぜそこまで太っ腹なのかというと、ウェブ上に拡散している質の悪い画像に一般の人が惑わされないように美術館としては高精細画像で公開して本物を知ってほしいという思いがあるのです。

実際にウェブ上の粗悪な画像を見た人が、美術館の本物を見た時に「この絵は色がおかしい」と思うこともあるそうです。

日本の美術館や博物館はまだまだデジタル化が進んでいないのが現状ですが、是非デジタルアーカイブを普及してもらいたいと思っています。

 

 

想像は創造の母

地方に出張に行った時、電車の窓からぼんやりと街をながめるのが好きです。

住宅、工場、学校、消防署、そこには人々が住んでいる気配があり、生活感があります。

この街の産業は何だろう、子供たちはどうやって学校に通っているのか、バスか自転車か徒歩か、祭はあるのか、買い物はどうしているのか等、他愛のないことを想像したりします。

そこに正解は求めていません。

ああでもない、こうでもないと想像するプロセスが重要なのです。

イマドキの若者は答えを調べてきます。

「この街の基幹産業は自動車部品産業で、子供たちの通学手段は60%が自転車通学、40%が徒歩、秋に大きな祭りがあり、買い物は郊外のショッピングセンターを利用することが多いです」

自らが考えたものではなく、データを調査し羅列しただけです。

そのような手法でこの街の不満、足りないものを想像し、問題解決のための手段を創造することができるのかと思うことがあります。

データに表れない人々の思いをキャッチして新しいモノを作っていく上において想像する訓練は重要です。

いろいろな想像の積み重ねから創造は生まれるのですから。