地方に出張に行った時、電車の窓からぼんやりと街をながめるのが好きです。
住宅、工場、学校、消防署、そこには人々が住んでいる気配があり、生活感があります。
この街の産業は何だろう、子供たちはどうやって学校に通っているのか、バスか自転車か徒歩か、祭はあるのか、買い物はどうしているのか等、他愛のないことを想像したりします。
そこに正解は求めていません。
ああでもない、こうでもないと想像するプロセスが重要なのです。
イマドキの若者は答えを調べてきます。
「この街の基幹産業は自動車部品産業で、子供たちの通学手段は60%が自転車通学、40%が徒歩、秋に大きな祭りがあり、買い物は郊外のショッピングセンターを利用することが多いです」
自らが考えたものではなく、データを調査し羅列しただけです。
そのような手法でこの街の不満、足りないものを想像し、問題解決のための手段を創造することができるのかと思うことがあります。
データに表れない人々の思いをキャッチして新しいモノを作っていく上において想像する訓練は重要です。
いろいろな想像の積み重ねから創造は生まれるのですから。