青い富士山カレー

食欲の秋です。マクドナルドやロイヤルホスト、吉野家の看板のように赤や黄色、オレンジ色が食欲をそそります。

ところがこうした色の常識を破った「青い富士山カレー」が大人気です。

開発したのは山梨県の富士山世界遺産センターを運営するフォネットグループです。

担当者は富士山の特徴をより生かすカレーはないかと考えました。

ほとんどの人がイメージする富士山は白と青のコントラストであることに注目し、あえて食品にとって禁じ手である青色に挑戦しました。

カレーを青に着色することは難しかったそうですが、なんとかクリアし、施設内のカフェで売り出したところ大人気になりました。

SNSで拡散され、施設全体の売上高が2.5倍になりました。

そこでお土産用としてレトルトカレーを販売したところ、1個864円という価格にもかかわらず爆発的に売れました。

人気の理由を分析すると「期待値が低い」ということがわかりました。

どうせうまくはないだろうと思って買った人が「青なのにおいしい」と絶賛しているのです。

フォネットグループでは富士山グッズを増やすため「青い富士山カレーパン」「青い富士山生ビール」など裾野を広げています。

エレキソルト

塩分を取り過ぎると高血圧につながり、脳卒中や心臓病のリスクが高まると言われています。

厚生労働省によると日本人の1日の塩分摂取量は20歳以上の男性が10.9グラム、女性が9.3グラムです。世界保健機関 (WHO) が推奨する「1日5グラム未満」を大きく上回ります。

健康志向の高まりから減塩・無塩食品へのニーズが高まっています。富士経済によると国内の減塩・無塩市場は20年に1413億円と見込まれ、5年間で26%拡大しました。

一方、減塩食を行なっている人は味に対する不満があり、いかに美味しい減塩食を提供できるのかが課題でありました。

その課題を解決する画期的な技術が開発されました。

キリンホールディングスが明治大学と開発した減塩食の塩味を5割増しにする食器「エレキソルト」です。

食器に人体に影響のない程度の微弱な電流を流し、食品中のナトリウムイオンが少なくても塩味を強く感じられるというすぐれものです。

微弱な電流で疑似的に味の感じ方を変化させる「電気味覚」という技術です。

流す電流の強さは4段階で調節でき、感じる塩味の強さも変えることができます。

エレキソルトが成人病リスクの救世主となるかもしれません。

撮り鉄イベント

鉄道を撮影したり、乗ったりする有料のイベントが人気を集めています。

普段は立ち入れない車庫や引退した車両を間近で見られる特別感はもちろんのこと、場所取りや周りの目を気にする必要がなく、駅や線路沿いで撮影や見学をするよりゆっくり楽しめる点が好評のようです。

「往年の名機、一堂に会す。」

JR東日本が1月末、そう銘打って品川駅で開いたイベントは予約開始からわずか3分で完売し、2日間で計260人の鉄道ファンが参加しました。

参加料は1人27000円~30000円です。

国鉄時代から数十年にわたって寝台列車「ブルートレイン」をけん引した機関車など歴代4種類が線路に並び、当時の車両基地を彷彿とさせる光景です。参加者は約2時間にわたり間近での撮影を楽しみました。

参加者は「通常は写真を撮るために場所取りなどが必要だが、イベントでは落ち着いて好きなだけシャッターが切れる。料金を払って参加する価値がある。」と満足げです。

鉄道ファンを巡っては、一部で写真を撮るために立ち入り禁止エリアに入るなど危険行為に及ぶケースが発生しています。

JR側もイベント開催により駅や沿線でのトラブルの減少につながればと期待しています。

 

ヒートポンプ暖房

欧州連合 (EU) がロシア産燃料からの脱却を急いでいます。

ポイントは冬季のガス利用の多くを占める燃焼暖房から省エネ性能の高いヒートポンプ暖房への切り替えです。

ヒートポンプ暖房は空気中の熱を集めて、その熱を移動することで暖められる技術です。

必要なのは小さな電気だけで、二酸化炭素 (CO₂) 排出量は燃焼暖房に比べてとても少ないです。

脱炭素に向けて欧州で環境規制が厳しくなる中、地球に優しいヒートポンプ暖房の需要が急速に高まっています。

そんな中で注目を集めているのが日本のダイキン工業です。

ダイキンは欧州で50年も事業を展開しており、欧州委員会などの人脈も持っています。そのため各地域での規格づくりやルール形成にも参画しています。

EUが2023年3月末までの天然ガス消費量の削減を決めたことで、今後4年で3倍以上とされた市場拡大ペースはさらに拡大しそうな勢いです。

絶好のチャンスとみたダイキンは、400億円を投じてポーランドに工場を作ることを決めました。

ダイキンのエアコンが欧州に普及する日はそれほど遠くはないでしょう。

ジャパンエキスポ

フランス人による日本のポップカルチャーと文化の祭典「ジャパンエキスポ」が7月、3年ぶりにフランスで開かれました。

新型コロナの影響で開催が見送られていたので多くのファンが待望していました。

2019年は25万人を集めましたが、今年も大盛況だったようです。

例年以上に大人気だったのがマンガ、アニメ、eスポーツのコーナーです。

コロナ禍の中で外出することができない中、今までアニメに興味のなかった人たちも観たりして、全世代にファンが広がったそうです。マンガの売上も上がっています。

会場内ではおにぎり、カレー、唐揚げ、ギョーザ、たこ焼き、たい焼などの日本食スタンドもあり、長い行列ができるほどの大人気です。

又、日本伝統文化を紹介するコーナーでは柔道、剣道、相撲などの武道を体験するコーナーがあったり、カルタや囲碁、将棋などのアナログゲーム、折り紙や習字、太鼓や指圧等を教えてくれるコーナーもあります。

全て日本人が教えているわけではないのですが、来場者に違和感はないようです。

ジャパンエキスポは日本文化への入り口です。ここで興味を持ってさらに深い知識を深めていく人が多いのです。

そのうちの何人かは来日して、その道のプロフェッショナルになっていくのでしょう。