食欲の秋です。マクドナルドやロイヤルホスト、吉野家の看板のように赤や黄色、オレンジ色が食欲をそそります。
ところがこうした色の常識を破った「青い富士山カレー」が大人気です。
開発したのは山梨県の富士山世界遺産センターを運営するフォネットグループです。
担当者は富士山の特徴をより生かすカレーはないかと考えました。
ほとんどの人がイメージする富士山は白と青のコントラストであることに注目し、あえて食品にとって禁じ手である青色に挑戦しました。
カレーを青に着色することは難しかったそうですが、なんとかクリアし、施設内のカフェで売り出したところ大人気になりました。
SNSで拡散され、施設全体の売上高が2.5倍になりました。
そこでお土産用としてレトルトカレーを販売したところ、1個864円という価格にもかかわらず爆発的に売れました。
人気の理由を分析すると「期待値が低い」ということがわかりました。
どうせうまくはないだろうと思って買った人が「青なのにおいしい」と絶賛しているのです。
フォネットグループでは富士山グッズを増やすため「青い富士山カレーパン」「青い富士山生ビール」など裾野を広げています。