欧州連合 (EU) がロシア産燃料からの脱却を急いでいます。
ポイントは冬季のガス利用の多くを占める燃焼暖房から省エネ性能の高いヒートポンプ暖房への切り替えです。
ヒートポンプ暖房は空気中の熱を集めて、その熱を移動することで暖められる技術です。
必要なのは小さな電気だけで、二酸化炭素 (CO₂) 排出量は燃焼暖房に比べてとても少ないです。
脱炭素に向けて欧州で環境規制が厳しくなる中、地球に優しいヒートポンプ暖房の需要が急速に高まっています。
そんな中で注目を集めているのが日本のダイキン工業です。
ダイキンは欧州で50年も事業を展開しており、欧州委員会などの人脈も持っています。そのため各地域での規格づくりやルール形成にも参画しています。
EUが2023年3月末までの天然ガス消費量の削減を決めたことで、今後4年で3倍以上とされた市場拡大ペースはさらに拡大しそうな勢いです。
絶好のチャンスとみたダイキンは、400億円を投じてポーランドに工場を作ることを決めました。
ダイキンのエアコンが欧州に普及する日はそれほど遠くはないでしょう。