マロニーちゃん

「秘密のケンミンSHOW」というテレビ番組が好きです。人気番組なのでご存知
の方も多いと思いますが、それぞれの都道府県の秘密をカミングアウトするとい
う内容です。

この番組をみていると日本はせまい国土なのにたくさんの風土、習慣があり、こ
れだけの情報化社会であるのに、その地域のみでしか流行していない事がたく
さんあるのに驚かされます。

特に大阪は番組内でも「ヒミツのOSAKA」というコーナーがあるくらい、他の地
方からみると秘密がいっぱいなのかもしれません。大阪に住んでいる者にとって
は逆に「それって大阪だけなのか」と思うことが多々あります。

「味付け海苔」が他の地方にはなかったり、「ヘレ肉」といっているのは関西だけ
であったり驚くことがいっぱいです。

そして、先日の「秘密のケンミンSHOW」で今までみた中で一番衝撃的な事実
を知りました。それは大阪では鍋料理には「しらたき」のかわりに「マロニー」を
入れると驚きをもって放送されたことです。

大阪人は鍋に「マロニー」を当然のように入れます。そして、当たり前のように全
国でもそうしていると思っていました。しかし、それが大阪ローカルの食習慣であ
ったという事実と、今まで気づかなかったという事実は私にとってかなり衝撃的
でありました。

そう思うと今まで当たり前と思っていたことが、他地方の人からみると不思議な
ことであることが少なくないかも知れません。

そういえば、大阪人は「マロニー」のことをなぜか「マロニーちゃん」といいます。
「あめ」のことを「あめちゃん」というように・・・  大阪、不思議です。

東京レザーフェア

第81回東京レザーフェアが1月21日と22日に東京浅草で開催されました。今年
の秋冬物の資材展示会で皮革はもちろんのこと、底やヒールの副資材、お手入
れ用品等、レザー関係の日本最大の展示会です。

毎回行くと思うのですが、いつも人が多くにぎわっているなと感じます。私たち
のような靴を作るメーカーはもちろんのこと、かばん、ベルト、財布のメーカーや
アパレル関係、報道関係や学生さんなど多種多様な方が集まってきています。

特に学生さんの来場が目につきます。レザーを使った学生さんの創作展や、学
生さん達が作った作品のファッションショーなどがあり、創作の発表の場でもあ
るから来場が多いのだと思います。

しかし、以前から気になっていたことがひとつあります。

それはこのようにレザーを使った物作りに興味をもった人たちが、靴メーカーに
ほとんど就職していないという現実です。

理由はお互いの目指すべきものが違うからだと思います。

学生さんは自分の作りたいものを作る、しかし企業は市場の要求するものを作
らなければならない、いわゆる趣味の世界とビジネスの世界の違いです。

しかしこれは、両者が歩み寄ることで解決できると信じています。

そのキーワードはマーケティング発想だと思います。学生さんは創作したモノが
どれくらい市場性があるのかを冷静に分析する視点が必要ですし、企業は学生
さんの創作したモノが従来の市場ではない新しい市場性があるのかどうかを柔
軟に考える必要があると思います。

同じような商品を同じような市場に流していけばやがて停滞していくでしょう。

だから新しい商品を新しい市場に売っていくというチャレンジ精神が最も重要な
共通テーマではないかと思います。

そして、お客様に認知され受け入れられることがプロフェッショナルとしての最大
の評価だと思います。

せんとくん、本番です!

せんとくんは平城遷都1300年祭の公式マスコットキャラクターとして2008年
2月にデビュー致しました。

ところがデビュー後すぐに地元の寺院団体から、仏に角をはやすのはおかし
いのではないかと一斉に批判を浴び、散々なデビューでありました。

その後、せんとくんの代役として、「まんとくん」や「なーむくん」がデビューし、
存在をもおびやかされることになりました。

しかし、このキャラクターを巡る騒動が結果的に多数のメディアに取り上げら
れ、「きもかわいい」とせんとくんの知名度が一気にアップしました。今では
せんとくんは全国的に知られているキャラクターの一つだと思います。

せんとくんのマスコミへの露出も少し落ち着いたように感じますが、実はせん
とくん、今年が本番です。せんとくんの本業の平城遷都1300年祭が2010年
1月1日から始まり、今年いっぱい開催されるからです。

デビューして約2年、人々の記憶から忘れ去られそうですが、ここはしっかり
と踏んばって歴史的イベントを盛り上げてもらいたいと思っています。

京都と比べて少し地味な印象の奈良ですが、1300年前の710年に日本で
初めての本格的な首都「平城京」が建設された地なのです。広さは甲子園
球場の30倍で、当時の人はそのスケールにびっくりしたのではないかと思
います。

復元された朱雀門や大極殿、15mもの大仏がある東大寺、薬師三尊像が
ある薬師寺、鑑真が眠る唐招提寺等、見どころがたくさんあります。

興味がありましたら是非皆さんも平城遷都1300年祭に足を運んではいか
がでしょうか?せんとくんになりかわりまして一言宣伝申し上げます。

新年に思うこと

新年あけましておめでとうございます。
お正月休みも終り、仕事モードに日本全体が入って来たような気がします。

当社も心新たな気持ちで2010年度の経営方針とスローガンを一新致しました。

まず、経営方針ですが「人にやさしく 数字にきびしく」というものです。
私は会社経営において雇用を守ること、すなわち従業員やその家族の生活を
守ることが重要であると考えています。

そのためには会社は利益を上げなければいけません。利益の上がってない会
社は雇用を守ることはできません。だから会社の掲げる数値目標に一致団結
して努力しなければならないと考えています。

次に会社スローガンですが、二つありまして一つめは「明るく 楽しく 誠実に!」
です。これは仕事をする姿勢のことです。仕事は苦しいこと、つらいことも多いで
す。しかし心の持ち方で、明るく楽しく仕事をしていくことができると思います。
又、お客様に対しては常に誠実に対応していきたいと思っております。

二つめは「届けよう まごころ込めた 一足を!」です。靴は多数の職人さんたち
や流通に携わる人たち、そして販売員さんの手を経てお客様の元に届きます。
みんながその一足にまごころを込めて、高品質な商品をお客様に届けようとい
う気持ちを大事にしたいと思っています。

毎朝、私たちはこの二つのスローガンを唱和致します。仕事に対する姿勢と
お客様に対する気持ちを忘れないために。