靴下の神様

国内外で「靴下屋」など約270店舗を展開する「タビオ」の創業者である会長の越智直正さんが先日、交通事故で亡くなられました。

会社の事業拠点である「タビオ奈良」に向かう途中、軽トラックにはねられたそうです。

越智さんは1939年愛媛の農家で11人兄弟の末っ子として生まれ、15歳から大阪にある靴下専門の卸店で丁稚奉公を始めます。

13年間の丁稚生活を終え1968年に独立、総合靴下卸売業「ダンソックス」を設立します。倒産の危機を何度も乗り越えながらも自社製品の生産を始めます。

越智さんが追求したのは「はき心地の良さ」。日本の職人にしかできない微妙な技術力が欠かせないため「日本製」にこだわり抜きました。

中国製の安い靴下が市場を占める中、品質を下げずに適正価格で供給し製造から小売りまでを一気通貫で結ぶSPA型企業を作り上げ「靴下の神様」と呼ばれました。

私は越智会長の理念に深く共鳴し、異業種ながら大変尊敬しておりました。

「理想の靴下を作りたい」と言っていた越智会長。82歳になっても靴下のことを考えて会社の拠点に向かわれていたのでしょう。

哀悼の意を捧げます。

いま、必要なもの

新年あけましておめでとうございます。

昨年は新型コロナウイルス感染症の猛威が全世界で継続し、経済活動や社会生活において大きな影響を及ぼした1年でありました。

そのような中、日本ではオリンピックが開催され、岸田内閣が発足するなど大きな転換点の年でありました。

先進国の中で出遅れていたワクチン接種も驚異的なスピードで進み、秋から感染者が激減し、10月以降は徐々に経済活動も活発化しつつありました。

2年ぶりの帰省をされる方も多く、普段通りの年末年始を彷彿させるものでした。

しかしながら、正月明けから全国的に感染者が急増し、第6波の入口に差し掛かった感じです。ついに来たかという思いです。

長期化した新型コロナウイルス感染症の影響は「新たな日常」に伴う消費者のライフスタイルの変化により価値観や購買方法の多様化など社会全体に大きな変化を及ぼすでしょう。

ウィズコロナ、アフターコロナの世界において何が残り、何がなくなるのか。なくなっていくものはどのように変化していくのかを常に注意深く考えていかなければならないと思います。

誰もが経験したことのない世界なので前例踏襲は通用しません。

常識を疑い、全く新しい発想こそが必要となってきます。