伝えたいサロンドグレー

いよいよ2012年の春物の展示会がはじまりました。

会期は9月下旬から約1ヶ月かけて札幌、東京(2回)、大阪(2回)、博多と開催致しま
す。

今回のテーマは「グラディエーターで夏を涼しく」で省エネ、節電の夏を涼しく過ごして
いただくために素足で快適にはけるグラディエータータイプを中心に企画致しました。

もう一つのテーマが「伝えたいサロンドグレー」です。

これは震災後、日本人の価値観が変わっていこうとする中でもう一度、私たちの原点
にかえり、お客様のためにどういった想いでどのような靴をどういったサービスで提供
したいのかを考えてみました。

より直感的に伝わるように映像にまとめましたので、近日中にこのホームページにア
ップ致しますのでよかったらご覧下さい。

また、靴と足についてのはじめての著書 「人生を楽しくする 大人の女の靴選び」
(幻冬舎刊)を出版することになりました。

靴と足については多くの女性が悩みをもっています。

そのような悩みを理解しながら、自分にとってピッタリの靴を選ぶためのアドバイスが
たくさんつまった内容となっています。こちらもご興味がありましたら御一読下さい。

吹き出し口に御用心

外出先のトイレでの出来事です。

ピューと飛び出したポンプ式の石けんが私の手のひらではなく、私のシャツのそで口に
かかりました。

そのポンプ式の吹き出し口をみると、液体石けんのかたまりが吹き出し口に付着してお
り、向きを変えてしまったようです。

「あちゃー」と思いながらも次の人のために、吹き出し口に付着した液体石けんをとりまし
た。

たまにあることだと思いますが、この事はある夏の日の出来事を私に思い出させました。

夏のある日、私は一人で昼食をとっていました。

そこは大阪では誰でも知っている豚まんで有名な中華レストランで、となりの席の人が
冷やし中華を食べようとしていました。

その時に事態は起こりました。

私は普通にとなりの席で食べていたのですが、左手のワイシャツのそで口に黄色い何
かが付着しているのに気がついたのです。

となりのおじさんに目をやると、袋入りのマスタードを手に「しまった」という顔をしている
ではないですか。

その中華レストランは豚まんが有名なので、袋入りのマスタードが店内のテーブルに置
いてあるのです。

一瞬にして事態は飲み込めました。

となりのおじさんの袋入りマスタードの吹き出し口が複数あいてしまい、一部がなんと私
のそで口まで飛んできてしまったのです。

「飛びましたか?」とおじさんの消え入るような声

「ええ・・・」と答える私

おじさんは申し訳なさそうに必死で謝っています。

まさか、マスタードがとなりの席まで飛んでくるとは誰も思わなかったでしょう。

幸いたいしたことなく事無きを得たのですが、それから袋入りのマスタードには用心する
ようにしています。

偶然か必然か

先日、街を歩いていると大きな箱をかかえた若者に声をかけられました。

「すいません、今、配達中なのですが・・・ おいしいぶどういかがですか?」

「はっ・・・」

みると、その箱の中においしそうなぶどうがいっぱい入っていました。若者はいかにも
人がよさそうで汗をいっぱいかいていました。

買ってあげようかなと思ったのですが、あいにく仕事中で次の仕事にぶどうを持って行
くわけにはいかなかったので断りました。

「ごめんね、今仕事中だから・・・」

「あっそうですか、又、お願いします」と若者はさわやかな笑顔で去っていきました。

するとその日の夕方、FMラジオのDJがこんなことを言っていました。

「今日、街を歩いていると汗をいっぱいかいた若者に声をかけられて、ぶどういりません
かと言われたんです」

そのDJが声をかけられた場所と私が声をかけられた場所はかなり遠かったので同一
人物ではないと思います。

このぶどう売りは偶然なのか、はたまた偶然を装った必然なのかわかりませんが、ぶ
どうを欲しがっていない人を一気に買う気持ちにさせてしまうという点では斬新な手法
だなと思いました。

新老人

先日、地域の敬老の日の行事案内が回覧板で来ていました。。

毎年の恒例行事なのであまりじっくりと読まなかったのですが、ふと見ると「新老人
の方は・・・」というくだりがありました。

「新老人」って何だろうと思い読み続けていくと、新老人とはこの1年で満70歳になっ
た人と定義されていました。

日本人の平均寿命が女性86歳、男性79歳であることを考えるとなるほどという感じ
です。

しかし、年寄くさい若者や気の若い老人をみると「若さ」と「年齢」にギャップがあるこ
とも多いです。

ここでサムエル・ウルマンの「青春」の一節を引用したいと思います。

「青春とは、人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。逞しき意志、優
れた創造力、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う
様相を青春と言うのだ。年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老
いがくる。(以下略)」

この詩はマッカーサー元師が愛誦していたことで有名になりましたが、私もはじめて
この詩にふれた時に心を打たれました。

年齢を重ねてもこのような心の持ちようで生きることができれば本当に幸せだと思い
ます。

会話のキャッチボール

人と人とのコミュニケーションで一番大事なのは会話だと思います。

会話はキャッチボールと似ていて、相手の受けとれる範囲と速度を考えて投げなけ
ればいけません。

「会話が弾む」とは、まさしく相手のストライクゾーンにテンポよく投げ、相手もこちら
にしっかりと投げ込んでくる状態ではないかと思います。

逆に会話が弾まない人は勢いのないボールがかえってきます。

「映画とか見る?」

「見ます」

「音楽は?」

「聴きます」

「○○って知ってる?」

「知らないです・・・」

「・・・・」

これではこちらがいくらボールを投げても続きません。

昔からあまり人から干渉されたくないクールな人はいました。

ただ最近感じるのは、自分の知らないものに触れた時に、知ろうとせずにそのままに
してしまう人が多いように思います。

自分の知っていることなどたかが知れています。自分以外の人や書物等から得る知
識が膨大なのです。

無知が恥なのではなく、好奇心や知的探究心の欠如が恥だと思います。