ジャネーの法則

年末に「1年早かったね」と言っていたのに、年が明けて早や1ヶ月が経とうとしています。
年齢を重ねるごとに月日の経つのが早いように感じられますが、このような実感を心理学
的に解明したのが「ジャネーの法則」です。
19世紀のフランスの学者 ジャネーが、年をとれば1年を短く感じると説明しています。
理屈はこうです。
50歳の人にとっての1年は人生の50分の1。かたや5歳の子供にとっては人生の5分の1。
そう考えると、50歳の1年は5歳の10年に匹敵します。
だから人生が長くなればなるほど、心理的に1年が早く感じるのだそうです。
又、時間の感じ方には下記のようなことも言えるでしょう。
つらい時間は長く、わくわくする時間は短い。
退屈な時間は長く、充実した時間は短く感じられるでしょう。
今年の年末に年齢のせいだけではなく、楽しく充実した時間を過ごし「1年早かった!」と
言いたいです。

ウドンスキー

先日、関東の人と大阪で歩いていると店の看板をみて、質問されました。
「ウドンスキーって何ですか?」
「・・・あっそれ発音まちごうてるで。まず、ウドンスキーではなくて、うどんすきと音をのばさ
ない。そしてウドンスキーのスキーにアクセントがあるのではなく、うどんすきのうどんにア
クセントがあるねん。」
「ウドンスキィですか?」
「ちょっとちがうな。うどんすきやで」
「うどんすき」
「そうそう。だいぶようなってきたな。ウドンスキーって言うたらロシア人の名前みたいに聞こ
えるもんな (笑)」
「・・・・・  」 いまいちおもしろくなかったようで再度質問されました。
「それで、うどんすきって何ですか?」
「うどんメインの寄せ鍋みたいなもの。関西風ダシがおいしいねん。」
そう言えば関東ではあまり見かけないし、と思い調べてみると意外な事実が・・・・。
「うどんすき」は美々卯という関西の有名うどんすき店の登録商標で、全国的には知らない
人も多く、関西ローカル料理のようです。
地元では有名でも、全国的には無名の名品も多いと改めて思いました。

品格はマナーから

マナーとは、人と人との間合いだと思います。
マナーがいい人とは、一緒にいて感じがよく、心地いい空間が生まれます。
逆にマナーが悪い人は居心地が悪く、できれば二度と会いたくないと思うでしょう。
そのマナーの中で、大事なのは言葉使いだと思います。
言葉使いを間違えたばかりに誤解が生じてしまったり、ひいては信頼関係を失うこともあり
ます。
私自身も使っている言葉が正しいのかどうか、わからないケースが少なからずあります。
しかし、言葉使いを改めてチェックしたり、再度学ぶ機会があまりないのが現状です。
言葉は習うより慣れろと言いますので、下記の間違いやすい敬語表現を今年は意識的に
使っていきたいと思います。
 お客様を歓迎する時
  〇 ようこそ お越し下さいました
  × ようこそ いらっしゃいませ
 お客様にすすめる時
  〇 お求めになりやすい価格でございます
  × お求めやすい価格でございます
 
 ねぎらう時
   目上から目下  ご苦労様です
   目下から目上  お疲れ様です
正しい言葉使いや美しい所作を身につけた人は品格が備わってきます。
品格ある会社、品格ある社員はマナーから始まると信じています。

初心忘るべからず

新年あけましておめでとうございます。
2014年は日本にとって、皆さんにとって、どのような年になるのでしょう?
年があらたまると、世阿弥の「初心忘るべからず」という言葉を思い出します。
世阿弥は室町時代に能を大成させた人です。
実は、この言葉をまちがって解釈している人が多いように思います。
初心を純粋で情熱あふれる初めの心というような意味と思いがちですが、世阿弥の言う初
心とは「初心の芸がいかにつたないものであったか、その未熟さ、醜悪さを想い出して肝に
銘ぜよ」という意味なのです。
昔の自分はこんな失敗もした、うでもさっぱりで、なんとまずいことばかりやっていたのだろ
う・・・いろいろと、こうしたことを思い返しながら、現在の戒めとして事にあたる。
それは心をひきしめることで、いい気になったり、得意になったりする心を抑えることにつな
がると思います。
企業の歴史も同様です。
はじめの稚拙さやつたなさは想い出しても恥ずかしいです。そのような事を繰り返したくな
いから、思い起こし工夫をしてあらためる努力を続けるのです。
私は今年で50歳になります。
社長になって10年以上経ちます。
世阿弥の言う初心を忘れずに精進していきたいと思います。