関西では肉といえば「牛肉」を指し、豚肉は豚の名で呼びます。
よって牛肉入りのうどんは肉うどんで、豚肉と玉子入りのお好み焼きは豚玉、豚肉が入った中華まんは「豚まん」と呼びます。
豚まんは大正4年、神戸・南京町にある中華料理店が天津名物の「包子(パオツー)」を「豚まんじゅう」(後、豚まん)の名で売り出したのが最初です。
しかし最近は「豚まん」ではなく「肉まん」と呼ばれるのが一般的になってきています。
沖縄の人が関西で初めて豚まんを目にして「沖縄で食べていた肉まんとそっくりなのに名前が違う」とショックを受けていたそうです。
辞書で肉は牛、豚、羊、馬等の肉を指し、特に魚以外とありますので「豚まん」「肉まん」でもいいという解釈になります。
ただ神戸・南京町には牛肉入りの「神戸牛肉まん」を販売する店があり、豚肉ではなく牛肉であることをアピールしています。
又、吉本新喜劇でも「豚まんみたいな顔」というつっこみはありますが、「肉まんみたいな顔」とは言わないと思います。
たかが豚まんですがされど豚まん。
関西人にとって豚まんは豚まん以外の呼び方はなぜかしっくりこないのです。