メンズ館の変化

伊勢丹新宿本店メンズ館がオープンしたのは2003年。

その後、各百貨店で次々とメンズ館が作られ、ブームとなりました。

伊勢丹メンズ館開業時は女性の比率が70%を超えていました。それは父の日やバレンタインデー、クリスマスなどのギフト需要が大きく代理購買が中心であったからです。

しかし年々ギフト需要は低下します。バレンタインも女性は自分や友人のために買うケースが増えたためです。

2018年には男女の比率はほぼ半々となりました。

次の変化は女性の実需が増え始めたのです。

少し大きめの服を着るのがトレンドになり、女性が男性向けの小さいサイズの服を買うケースが増加したのです。

SNSで女性が女性向けに男性モノの魅力を発信してヒットするケースもあるといいます。

デザインに大差がない場合、性別を分けた売り方に何のメリットがあるだろうかと考えさせられます。

そこにはサイズだけの違いということになります。

実際、海外ブランドからは「なぜいまだにメンズとウィメンズを分けているのか」と疑問の声が上っています。

数年後、ファッション商品はサイズバリエーションが豊富なユニセックス商品が主流になるのではないでしょうか?