中古車サブスク

世界的な半導体不足で新車の納期が遅れています。それに伴い中古車価格が高騰しています。

中古車オークション運営最大手のUSSによると2月の中古車の平均取引価格が100万円を上回り、9月には過去最高の122万1000円を記録しました。

新車や中古車も高くて買えないという20~30歳代の若者が注目しているのが中古車のサブスクリプションです。

中古車サブスクとは、毎月定額を支払うことで選んだ中古車を契約した期間使うことができるサービスです。

一般的に新車のサブスクと比べ安く、カーリースに比べると契約期間が短かったり、他車種への変更ができたりと柔軟な設計が特徴です。

新型コロナ禍で不特定多数と接触する公共交通機関を避けたい人が増えたことも追い風になっています。

価格志向を強める若者にとって支持を集める大きな要因は値段の設定です。

自動車税や車検など車にかかる諸費用が「コミコミ」で表示され、月1~3万円で利用できます。

サブスクに慣れている若者にとって維持費込みの月々の定額というスタイルがうまくニーズに合致しているのではないでしょうか。

すし職人、海外へ

海外で日本食レストランの数が増加しています。

農林水産省によると海外の日本食レストラン数は2021年に15.9万店、新型コロナ禍の逆風の中でも増加基調が続き、この8年で約3倍に増えました。

日本旅行に行きたいけれど行けない富裕層の需要をつかむために日本人シェフを増やしたい店が増えました。

又、海外に目を向ける料理人も増えています。魅力の1つは給与などの待遇面です。

和食店求人サイトによると、日本でのすし職人の年収は300万~500万が中心ですが海外からの求人は550万~650万がボリュームゾーンです。

特に北米では新型コロナ後、給与のオファーがコロナ前比3~4割増の800万~850万に上がっているらしいのです。

なので海外で働くためのキャリアプランとしてすし職人を選ぶ若者も増えています。

「シャリ炊き3年、合わせ5年、握り一生」と言われてきたすしの技術を数ヶ月で教える、東京すしアカデミーでは生徒の80~90%が海外志向です。

英語クラスでは魚の英語名や調理方法の説明を英語で学べます。

すしの握り方を学校で学び、海外で働くという人が増えています。

似ている人

自分に似ている人は世界に3人いるといわれています。

生きているうちに出会える確率はそう高くはないでしょう。

私にとってその3人のうちの1人がピアニストの舘野泉 (たてのいずみ) さんかもしれません。

舘野泉さんは日本を代表するピアニストですが、2002年に脳溢血のため右手が不自由となり、左手だけで演奏する奇跡のピアニストです。

以前、街中で見知らぬ人から舘野泉さんに間違われて以来、一度コンサートに行ってみたいと思っておりました。

そしてその機会が訪れました。

バイオリンの千住真理子さんとの共演コンサートでしたが、左手だけの演奏とは思えないくらいのすばらしいものでした。

似ている度合いは自分ではよくわかりませんが、周りの評は「そっくりだ」といいます。

たまたま知り合ったドイツ人音楽家にその話をすると「そっくりだけれど、あなたの方が若く見える」と言ってくれました。

舘野泉さんは86歳なので、ドイツ人らしい実直なコメントです。

舘野泉さんのようにいつまでも輝きを失わない人でありたいと改めて思いました。

洗濯市場

料理、掃除、洗濯と家事はいつも大変ですが、時短に向けた合理化も進んでいます。

料理はレンジ、冷凍食品、自動調理器、食器洗い機の開発・普及が加速しています。

掃除もダイソンのような吸引力の高い掃除機やロボット掃除機の普及が進んでいます。

一方でなかなか進まないのが洗濯です。

もちろん洗濯板の時代と比べると全自動洗濯機、乾燥機とかなり作業負担は軽くなってきましたが、干したり、取り込んだり、たたんだり、片づけたりと手間が多い仕事が未解決です。

花王の調査によると、1日あたり2時間20分の家事全体の時間のうち洗濯時間は1時間18分に及びます。

以前、ある企業が全自動で衣類をたたむロボットの開発を進めていましたが、製品化が難しく倒産してしまいました。それほど洗濯の自動化のハードルは高いのです。

コロナの感染拡大により洗濯のニーズは高まるばかりです。それゆえに洗濯市場の商品開発が盛んです。

洗剤では部屋干し用洗剤、除湿ではサーキュレーター付除湿機が売れています。又、乾きやすいハンガー、折りたたみ式屋内用物干し台などアイデア品が満載です。

もうすぐ洗濯を一変させる商品ができるのではと期待しています。