アラウンド20 (15~24歳の男女) のお金に関する調査結果をみると彼らの堅実さとその裏に隠れている消費へのモチベーションが顕著に表われているのがみてとれます。
今のアラウンド20の消費価値観は「自分が価値を感じたものに対してお金をつぎ込み、それ以外はできる限り節約する」という特徴があります。
いわゆる「メリハリ消費」です。
調査結果では「お金は極力無駄遣いせずに貯めておきたい」と回答する人が75%もいました。
関心の低いカテゴリーにおける消費を抑え、いざという時のために貯金するのです。
そのいざという時は「旅行」「留学」「パソコン」等で、近い将来自分が価値を感じたモノやコトに対してすぐに飛びつくことができる原資として備えておきたいということです。
決して10年後20年後のマイホーム資金や老後の備えということではないのです。
アラウンド20の親世代である50代の世代はバブル全盛期で消費はステータスで美徳とされてきました。
これに対して子の世代であるアラウンド20はモノにあふれかえる環境で生まれ育ち、SNSの膨大な情報を武器にして価値を吟味し慎重に消費しています。
生まれ育った時代背景が消費価値観に与える影響の強さを改めて感じます。