縁起担ぎ

なぜ日本人は縁起担ぎをする人が多いのでしょう?

脳科学の視点から「縁起担ぎ」をする理由を考えると2種類に分かれます。

1つ目は「成功体験による縁起担ぎ」です。物事が非常にうまくいった時はセロトニンとドーパミンが大量に分泌されます。

その快感は脳に明瞭な記憶として残り、もう一度味わいたいと脳は欲します。その時着用していた「赤い服」や「黒い手袋」などが成功体験の縁起物として脳が記憶しているのです。

2つ目は「負の遺産としての縁起担ぎ」です。思わぬ失敗をした時はストレスホルモンであるコルチゾールが大量に分泌されます。

その強度なストレスも脳に明瞭な記憶として残り、もう二度と味わいたくないと脳は欲します。その時の失敗体験をできるだけ避けようとします。1つ目とは逆の意味での縁起担ぎです。

「縁起担ぎ」にぴったりの英語がないように、日本人は「縁起担ぎ」にこだわる人が多いといわれています。

最近の研究でセロトニンの量を調節しているセロトニントランスポーター遺伝子が不安に関係することがわかってきました。

世界的な調査で日本人は遺伝的にその不安遺伝子を持つ人が多いのです。

そのため日本人はあらかじめ自分なりの「縁起担ぎ」をして自分の心を落ち着かせようとしているのかもしれません。

日本メーカーの反撃

今年1月の箱根駅伝では出場選手の8割以上がナイキの厚底シューズを履いていました。

その後、国内外で好記録が続き、新技術の規制論争に発展し、世界陸連はソールの厚さを最大4センチとする新ルールを導入しました。

そのようなナイキの独走状態に国内メーカーが反撃を始めました。

ミズノの新製品「ウエーブ デュエルネオ」は野球のバットの反発力を応用した素材を使い、軽くて高反発の靴に仕上がっています。

反発力は従来から約35%向上したそうです。

今年1月の箱根駅伝で区間新を記録して話題を集めた「謎の白いシューズ」の正体がこの靴です。

アシックスが6月に発売した「メタレーサー」はつま先が硬く、そり上がる構造をとり入れたカーボンプレートを組み込んでいます。

重心が自然と前にうつり、転がるように足が前に進むそうです。

各メーカーが新製品をPRする場として照準を合わせてきた東京オリンピックは新型コロナの影響で延期が決まりました。

延期により新製品開発に猶予ができた面があり、今後の開発競争に拍車がかかってくるのは間違いありません。

日本メーカーの反撃に注目したいです。

 

梨泰院クラス

「愛の不時着」を見終わって不時着ロスを埋めてくれたのが「梨泰院クラス」でした。

ネットフリックスで「愛の不時着」と双璧をなす人気韓国ドラマです。

これまたどっぷりとハマってしまいました。

「愛の不時着」と同じように仕事と生活に支障が出ないように一日一話、楽しみに見ました。そして今ロス中です。

ストーリーは「半沢直樹」のような復讐劇なのですが、リアルな今の韓国社会のトレンドをうまく表現し、全体的におしゃれに仕上っています。

又、展開も早く見ている人を飽きさせません。

主人公が信念を貫き、正義、信頼を大事にしながら仲間と共に成功していく様は閉塞感のある世の中で心が洗われる思いがしました。

ドラマの中で扱うことが難しいソシオパス(反社会性パーソナリティ障害)やトランジェスター問題、人種差別問題もストーリーの中でとりあげており、脚本の新鮮さも感じました。

そしてなによりも演じる俳優陣が上手いのです。

特に悪役の悪役っぷりは回を重ねるごとに憎さが増していき、復讐劇を盛り上げてくれました。

「愛の不時着」「梨泰院クラス」という2大人気ドラマを見終わってしまったので次に何を見るべきか、はたまたしばらく見ないべきか迷っています。

同じような境遇の人がいたらアドバイスをお願いします。

心の処方せん

電車が少しずつ混み合うようになり、通常の経済活動が戻りつつあると実感致します。

しかしながらコロナ感染や景気後退の不安がつきまとい、又それらがいつまで続くのかわからないことがつかみようのない不安感になっているのだと思います。

そんな時に自分の心を安定させてくれるものは何だろう?

自粛期間中に自分と向き合い、自分の心の処方せんを見つけるいい機会になったのではないでしょうか。

自分の心に活気を与えてくれるもの、ほっとさせてくれるものは人それぞれで他人にはわからないものです。

人と会うことが心を安定させる人もいれば、人と会わないことが心を安定させる人もいます。

図らずも自粛期間が気づかせてくれました。

ネコを撫でる、ストレッチをする、オンライン飲み会をする、お気に入りのユーチューブをみる等、多くの人たちが不自由な環境の中で自分にとって活気ややすらぎを与えてくれる過ごし方をみつけたのではないでしょうか。

しばらくはウィズコロナの時代が続きます。

心が少し疲れたなと思ったら自分なりの心の処方せんで過ごして下さい。