今年1月の箱根駅伝では出場選手の8割以上がナイキの厚底シューズを履いていました。
その後、国内外で好記録が続き、新技術の規制論争に発展し、世界陸連はソールの厚さを最大4センチとする新ルールを導入しました。
そのようなナイキの独走状態に国内メーカーが反撃を始めました。
ミズノの新製品「ウエーブ デュエルネオ」は野球のバットの反発力を応用した素材を使い、軽くて高反発の靴に仕上がっています。
反発力は従来から約35%向上したそうです。
今年1月の箱根駅伝で区間新を記録して話題を集めた「謎の白いシューズ」の正体がこの靴です。
アシックスが6月に発売した「メタレーサー」はつま先が硬く、そり上がる構造をとり入れたカーボンプレートを組み込んでいます。
重心が自然と前にうつり、転がるように足が前に進むそうです。
各メーカーが新製品をPRする場として照準を合わせてきた東京オリンピックは新型コロナの影響で延期が決まりました。
延期により新製品開発に猶予ができた面があり、今後の開発競争に拍車がかかってくるのは間違いありません。
日本メーカーの反撃に注目したいです。