飲むだし

コロナ禍でステイホームやリモートワークが定着する中、仕事の合間に自分でコーヒーや紅茶を入れ、リフレッシュしている人も多いです。

しかし、つい飲み過ぎてカフェインの取り過ぎが気になったり、味にマンネリを感じてしまうこともしばしばです。

そうしたコーヒーや紅茶の替わりに飲んでもらいたいとキッコーマン飲料が提案しているのが「飲むだし」です。

作り方はコーヒーのようにお湯を注ぐハンドドリップ方式でいたって簡単です。

塩や調味料、添加物などは一切使わず、材料はかつお節などに代表される「節類」のみなので健康志向の人にも最適です。

同社はこの商品を「YOHAKU  Drip」として応援購入サービスMakuakeで2021年12月23日から2022年2月20日まで販売し、目標を大きく上回る1,848,360円を達成致しました。

3月1日からはYOHAKU独自のECサイトで販売する予定だそうです。

日本でウーロン茶が定着し、米国で甘くない緑茶の人気が高まったように新しいドリンクが定着する余地は十分にあります。

開発担当者は「飲むだし市場はまだ形成されていないので、まずはだしを飲むことを定着できるように取り組みたい。将来的には5億から10億円の事業にしていきたい。」と期待をふくらませています。

仕事の合間にだしを飲む新習慣は定着するでしょうか?

歌わないカラオケ

コロナ禍でカラオケ店が苦戦しています。

2021年のカラオケ市場は1400億円程度の見通しとなり、2020年に続き大幅減少となりました。

コロナ前の2019年は3482億円であったので、この2年で6割のダウンとなりました。

要因は宴会・会食の自粛、テレワークの拡大等でコロナにより大打撃を受けています。

昨年秋の緊急事態宣言解除後は回復の兆しがありましたが、今年に入ってのオミクロン株の急拡大により再び苦しい状況になっています。

そのような状況の中、カラオケ各社では「歌うだけの場所」からの脱却、通常のカラオケ利用以外の需要取り込みに注力する動きが加速しています。

防音性能が高いカラオケ個室の特徴を生かし、大音量でライブ音楽や映像を楽しむ空間としての利用や楽器の練習場所としての利用などです。

エレキギター等の電子楽器をカラオケ機器に接続し、カラオケ音源と一緒に演奏できたりするので友人、知人を呼んでのライブ演奏も可能です。

またテレワークに対応してWi-Fi設備の充実やプロジェクター、電源タップ、HDMIケーブルの無料貸し出しをして、ビジネス客向けのワークプランを打ち出しているところもあります。

「歌わないカラオケ」への転換に注目したいです。

ラーメンにプリン

科学で美味しさを測定する慶応大学発のベンチャー企業、アイシー。

特任講師の鈴木隆一さんが立ち上げました。

鈴木さんが作った味覚センサー「レオ」は甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の5つの味を数値化できるというすぐれ物です。

あらゆる味はこの5つの味で表現できるらしく、AIで「おいしいか、おいしくないか」を学習させておいしいと思われる数値を導き出します。

そこでおいしいと導き出された組み合わせはなんと、
・インスタントラーメンにプリン
・納豆にプリン
・バナナにしらす でした。

おいしいと感じるのは2つか3つの味のバランスが重要で、5つの味がそろっていてもおいしくは感じないのだそうです。

上記の組み合わせは普通の人は試そうともしませんが、AIには偏見がなく、あるのは科学的なデータのみです。

味覚センサー「レオ」はキリンやグリコなどの商品開発にも携わっており実績は十分です。

インスタントラーメンにプリン、誰もいない時にこそっと試してみたいです。

レジェンドの思い

冬季五輪史上最多の出場を誇るスキージャンプの葛西紀明さん、49歳。

北京オリンピックの代表には選ばれなかったのですが、今年に入り調子を上げてきています。

1月10日のHBC杯では130メートル台を2本そろえ、4位入賞。

そして1月30日の雪印メグミルク杯では1回目138メートル、2回目137メートルのビッグジャンプをそろえ見事逆転優勝を果たしました。

優勝インタビューで開口一番「帰ってきたぞー」と声を上げた葛西さん。

北京で戦う後輩たちにこれ以上のないエールを届けました。

葛西さんは北海道下川町生まれ、類いまれな身体能力と猛練習で頭角を現し、16歳でW杯デビュー、19歳では五輪に初出場しました。

30代後半になっても第一線で戦う姿にジャンプの本場欧州では伝説を意味する「レジェンド」の愛称で尊敬を集めました。

41歳で臨んだ2014年ソチ大会個人ラージヒル。自身7回目の五輪にして初の個人メダルとなる銀メダルを獲得し、世界を驚かせました。

6月に50歳を迎える葛西さんはまだまだ現役を続けるつもりです。

長い競技人生の中で「まだ完璧なジャンプが一本もない」と考えるからこそ、もっと向上できると信じているのです。

その背中を見て学んだ愛弟子の小林陵侑さんたち。

監督の葛西さんにメダル獲得の報告ができるのか大注目です。