コロナ禍でカラオケ店が苦戦しています。
2021年のカラオケ市場は1400億円程度の見通しとなり、2020年に続き大幅減少となりました。
コロナ前の2019年は3482億円であったので、この2年で6割のダウンとなりました。
要因は宴会・会食の自粛、テレワークの拡大等でコロナにより大打撃を受けています。
昨年秋の緊急事態宣言解除後は回復の兆しがありましたが、今年に入ってのオミクロン株の急拡大により再び苦しい状況になっています。
そのような状況の中、カラオケ各社では「歌うだけの場所」からの脱却、通常のカラオケ利用以外の需要取り込みに注力する動きが加速しています。
防音性能が高いカラオケ個室の特徴を生かし、大音量でライブ音楽や映像を楽しむ空間としての利用や楽器の練習場所としての利用などです。
エレキギター等の電子楽器をカラオケ機器に接続し、カラオケ音源と一緒に演奏できたりするので友人、知人を呼んでのライブ演奏も可能です。
またテレワークに対応してWi-Fi設備の充実やプロジェクター、電源タップ、HDMIケーブルの無料貸し出しをして、ビジネス客向けのワークプランを打ち出しているところもあります。
「歌わないカラオケ」への転換に注目したいです。