インバウンド

2020年東京五輪開催決定後、インバウンド(訪日外国人客)拡大のために、様々な施策
や工夫が注目されています。
2003年に訪日客を10年で1000万人まで拡大するとした政府の「ビジット・ジャパン・キャ
ンペーン」は最終年にようやく実現の可能性がみえてきました。
観光庁は2020年までに2000万人、2030年には3000万人の訪日客を呼び込みたいと考
えています。
世界に目を移すと、外国人が一番訪れている国は1位フランス(8000万人超)、2位米国
(6000万人超)で、日本は33位とまだまだ成長の余地はありそうです。
最近は、日本のビザの緩和などの施策でASEAN諸国からの訪日客が増えています。
又、LCC増便の影響もあり、特にタイ、ベトナム、シンガポール、マレーシア、インドネシ
ア等の国からの訪日客が増加しています。
現在の訪日外国人の6割が韓国、台湾、中国からなので、それ以外のアジアの国から
の訪日が増えると大きな底上げになるでしょう。
その目的も観光、食事、ショッピングと多様で、日本側の工夫のあるおもてなし方次第で
は可能性は無限に広がるような気がします。
弊社も外国人の方がよく泊るホテルに直営店を構えておりますので、インバウンド拡大の
ために様々な形で協力させていただければいいなと考えております。
どのような形で協力ができるかを模索するために、大阪観光コンベンション協会の賛助会
員となり、活動していく決意を致しました。
日本を訪れる全ての外国人の方に「日本に来てよかった」と思ってもらいたいです。

世界盆栽大会

世界盆栽大会は世界の盆栽愛好家が集い、親善を深めるとともに盆栽文化の普及と技
術向上を目的として、4年に一度開催される大会です。
いわば盆栽のオリンピックのようなものですね。
その次回 (2017年) の開催地が日本のさいたま市に決定致しました。
盆栽はBONSAIとして世界で根強い人気があり、世界大会も米国、ドイツ、プエルトリコ、
韓国、中国で開催されており、第1回世界盆栽大会の開催地である、さいたまへ里帰り
開催が決まったので地元は盛り上がっているようです。
開催地を決めるプレゼンでは、会場のコンパクトさや交通の利便性、さらに大会を開催し
た経験をアピールし決定にこぎつけました。
まさに東京オリンピックのプレゼンのようですね。
地元の盆栽関係者は 「本当にうれしい。日本の文化の盆栽とおもてなしの心を世界の人
に知ってもらいたい。」 とコメントしておりました。
さいたま市大宮地区の盆栽の歴史は古く、関東大震災のあと東京の盆栽業者が移ってき
て、大宮盆栽村を作り、その名は世界にも知られています。又、2010年には世界ではじめ
ての盆栽美術館が開館しました。
大宮は盆栽の聖地なのです。
盆栽愛好家の一人として、一度は訪れてみたいと思っています。

販売会で思うこと

先日、某百貨店での特別販売会で2日間、販売致しました。
久しぶりだったのですが、お客様と会話をしていくうちにだんだんと勘が戻ってきた感じで
した。
靴の選び方等のアドバイスをするという告知だったのですが、実際のところ、お客様と会
話させてもらった半分以上は靴以外の事だったと思います。
そこで感じたことは、お客様の気持ちに寄り添い、気持ちよく買い物をしていただく「おもて
なし」の心が一番大事だなと思いました。
もちろん色々な靴を見ていただき、はいていただくのですが、短い会話の中でお客様のラ
イフスタイルや今の気分、欲しい物等を察知して、さりげなく提案していくことが販売の極
意ではないかと考えます。
そこで気をつけないといけないのは、あまり押しつけがましくならないこと。
自社の商品の良さを知ってほしいために、相手のムードを考えずにアピールしてしまうこと
は避けなければいけません。
販売員としてすぐれた能力とは、豊富な商品知識ももちろん重要ですが、それ以上に相手
の気持ちを自然と察することができる力ではないかと改めて思いました。

そして父になる

福山雅治主演の 「そして父になる」 を観ました。
泣いてしまいました。
今まで育ててきた6歳の息子が、実は赤ん坊の時に病院で取り違えられた他人の子で
あると告げられる家族の葛藤の物語です。
福山雅治演じるエリートの男と、リリーフランキー演じるエリートとは真逆の男。
性格も育てられ方も違う6歳の息子。
リセットして違う家族の元で再出発できるのか?
生みの親か、育ての親か?
映画は観客にどのような価値観が正しいのかをせまってきます。
第66回カンヌ国際映画祭で初披露後、10分以上スタンディングオベーションが鳴り止ま
なかったといいます。
スティーブン・スピルバーグ監督が、ハリウッドでリメイクすることも決定したようです。
脚本、監督、編集を一人でこなした是枝監督は天才だと思います。
観終わった後 「そして父になる」 というタイトルの付け方がとても秀逸であったと、しみじ
みと心に響きます。