何だろう、この違和感は?

先日、I T関係のセミナーに参加した時のことです。

約90分のセミナーを受け終わったあと、何か言いようのない違和感を覚えました。

この違和感は何だろうといろいろと考えてみたのですが、はっきりとわからないの
です。

ただぼんやりと、心にしっくりこない感じが残っているのです。

帰ってみて資料を見ながら、セミナーの雰囲気や内容を思い起こしてみて、違和
感の原因がわかった感じがしました。

セミナーの内容は今、話題のクラウドを使うことによって日常のビジネスがより効
率的になるといったもので、近い将来に実現されるであろうことを予感させるもの
でした。

その内容に何の問題もありません。

ただ、導入する理由としてコストの低減と生産性の改善があげられていました。
成功事例として強調されていたのが、100人のスタッフで管理していたシステム
が導入後はたった2人で管理できるようになったという人的コストの削減だったの
です。

企業側のメリットは火をみるより明らかです。

株価も上がり投資家や銀行も喜ぶでしょう。

I T技術の進化により、機械が人にとってかわるのは時代の流れであるのは間違
いありません。

しかし、利益を追求するあまり企業のもう1つの使命である雇用の創出ということ
を忘れてしまっているのではないかと思うのです。

倉本聰さんのドラマでこんな一節が心に残っています。

「便利になるということは、人間が汗をかかなくなるということだ」

私たちはどのような社会を目指しているのでしょう?

そのためには企業はどうあるべきなのでしょう?

夏の終わりは遠いなぁと思いながらも、悩みのつきない今日このごろです。

アラフォー世代

先日、アラフォー世代をターゲットとしたFM放送を偶然聴きました。

その番組は、モーニング娘の新垣里沙ちゃん(21歳)とアラフォーのベテラン女性DJ
がMCを務める10時間の生放送だったのですが、聴いているうちにハマってしまい、
思いがけない楽しい時間になりました。

いろいろな人がゲストとして登場し、自分の思い出の曲をリクエストし、その時代を
語るといった極めてシンプルな内容なのですが、私も含めたアラフォー世代はあの
夢のようなバブル時代の若者であったのでゲストやDJの話にはとても共感をおぼ
えました。

音楽はチャゲ&飛鳥、松田聖子、荒井由美(松任谷由美ではなく)、米米CLUB等、
なつかしい歌のオンパレードです。

気のせいか、その当時の曲は勢いがあり、パワフルであったように感じます。

音楽シーンの中でもエイティーズと呼ばれる1980年代のアーティストは、最近の若
い人たちの間で注目されているそうです。

そういえば、若い人たちと話していて意外な発言を耳にしました。

若い人  「この曲、エイティーズですよね・・・」

私     「こんな曲よく知ってるね」

若い人  「僕、けっこう好きなんですよ。ナツメロが・・・」

私(心の声)「ナツメロとちゃうやろ!ナツメロというのは田端義夫とか橋幸夫とかの
懐かしのメロディのことやで」

と言いたかったのですが止めました。

その若者にとっては親の世代ではやっていた懐かしのメロディ、すなわちナツメロな
のですから・・・。

多分、数年後にはこう言っているかも知れません。

「年寄り扱いしたらあかんで、まだまだ若い者には負けへんからな」

20数年前に諸先輩から聞いた言葉です。

歴史はこうゆう風に繰り返されていくのかも知れません。

不機嫌なプールサイド

先日、今年初めてプールに行ってきました。

その日もうだるような暑さで、プールも人が多く大盛況でした。

プールサイドのカフェに行くと、皆一様に不機嫌モードでした。その理由はすぐに
わかりました。

「ほとんど料理が来ていない・・・」

お客さんは店員を呼びつけ、クレームを言い始めます。

謝る店員、てんてこ舞いの厨房、混乱する店内、そのような状況でオーダーミス
等が発生し、混乱に拍車をかけます。

そこで信じられない光景を目にしました。

一番奥のテーブルの熟年グループが喰い逃げしたのです。

もちろん喰い逃げする瞬間を見たわけではないのですが、山ほど飲み喰いした
あげく誰もいなくなっていました。

店員さんがポツリと「喰い逃げされたようです」と言っていました。

いい年をした大人が混乱に乗じて喰い逃げしようとする発想がなんとも情けない
思いです。

店側もクイックメニューを増やすとか、店の出口に人を張り付けるとか、改善する
ポイントはいくらでもあるような気がしますが、年に数回あるかないかの大混雑に
常時用意をしておくわけにもいきません。

私も学生の頃、海の家でバイトをしたことがあるので、そのへんの事情は理解で
きます。とにかく、ヒマな時と忙しい時の差が激しすぎるのです。

この教訓を糧にして次回、プールに行く機会があればしっかりと腹ごしらえして出
かけたいと思います。