703の男

5月、6月は展示会のシーズンで、当社も日本各地で展示会を開催しています。

この時期の展示会は秋冬物で、各地のお客様と直接お会いして色々な話が聞けるので、
いつも楽しみにしています。

先日、ある地方で開催した展示会での出来事です。

地元のお客様が当社社員になにげなく聞いた事から始まりました。

  地元のお客様 「どこのホテルに泊まっているのですか?」

  当社社員    「○○ホテルです」

  地元のお客様 「あっ・・・○○ホテルですか・・・」と意味深な返事です。

  当社社員    「何かあったのですか?」

  地元のお客様 「○○ホテルで自殺があったらしいですよ」

地方のビジネスホテルではたまにある話なのであまり気にも留めませんでしたが、その
地元のお客様が続けてこう言いました。

  地元のお客様 「実は○○ホテルに知り合いがいまして、7Fのフロアだったそうです」

  当社社員    「えっ・・・」

  地元のお客様 「703号室らしいです」

  当社社員    「えっえー マジで・・・」うろたえる当社社員

当社社員は703号室に連泊していたのです。さらにこの街に来るといつもそのホテルを利
用しているそうで、常に703号室に案内されるそうです。

へこむ当社社員に「そのような事を気にしないような関西人オーラが出ていたのではない
か」となぐさめましたが、当の本人は心ここにあらずといった感じでした。

後日談を聞くと、その地元のお客様から電話があり「703号室じゃなかったらしい」と聞か
され、事無きを得たのですが、本人はさぞびっくりしたでしょう。

ガンバレ 703の男。

男のプッチンプリン

先日、出張先のコンビニで不思議なモノが売っていたので、思わず買ってしまいました。

その名も「男のプッチンプリン」(グリコ乳業)です。

普通のプッチンプリンが大好きなので、スペシャル版かなと軽い気持ちで購入しました。

早速食べてみると、 「・・・・」 全然甘くないのです・・・

思わずラベルを見ると「このプリンは甘くありません」「おつまみ冷奴風」「しょうゆ味
ソース(しょうが香料使用)」と書いてあるではないですか。

そうかこれはプリンじゃなくて、冷奴として食べればいいのだと思い直してみても、視覚
的にはプリンなので脳がうまく反応してくれません。

プリンを食べる準備の整った脳に、冷奴の情報は受け入れられなかったようです。

それしにてもグリコさん、プッチンプリン40周年の期間限定商品とはいえ、しゃれがきつ
すぎるのではないでしょうか?

そう思いながらもグリコ乳業のホームページを見ていると「Happyプッチンプリン」という
通常の3.8倍、驚きの400gのジャンボサイズが発売されていることを知りました。

この大きさでもお皿に「プッチン」して盛りつけることができるそうです。

買わねばと思っていたのですが、なんとこの商品、全国で神出鬼没的にゲリラ販売して
いるらしく、いつどこで売っているのか全くわからないそうです。

今後は出張先で「Happyプッチンプリン」を探す楽しみができました。

つまらない会話の理由

出張帰りの大阪伊丹空港で預けた荷物を待っていた時でした。

私の座っていた目の前で、年の頃は30すぎぐらいの男性同士が周りの人が少しびっくり
するくらいの大きな声で叫んでいました。

 「おっおー・・・ 久しぶりやなー」

 「ええー マジで・・・ びっくりしたわー」

 二人は偶然の再会を本当に驚いているようでした。

 「えー なんでこんなとこおるの?」

 「飛行機乗っててん」

「あたり前やろ」 と私は心の中でツッコミを入れながら話を聞いていました。

すると驚きの言葉はたくさん出るのに、会話の内容はいまいち盛り上がってきません。
他愛のない内容の会話が延々と続くのです。

荷物が出てくるまでヒマだったので会話を聞いていたのですが、もしやと思うところがあり
ました。

この二人、お互いに名前を忘れているのでは・・・。

学校の卒業以来十数年ぶりに偶然会ったものの、名前が思い出せない。それほど親しく
なかったのでお互いの近況も知らない。荷物が出てくるまで、その場を離れるわけにはい
かない。もちろん、名前を忘れたとはお互い言える雰囲気ではない。

そのような諸条件が重なり、不毛な会話が続けられたのではないかと推測しました。

私の荷物が先に出てきたので、その後二人がどうなったかわかりませんが、旧友に電話
して 「あいつの名前何やったかな?思い出すまで今日寝られへんわ」 と言っているので
はと想像しました。

鳥越俊太郎さんの生き方

先日、ある企業のセミナーで鳥越俊太郎さんの講演を聴きました。

1940年生まれで今年で72歳になられたそうですが、見た目にはそれほどのお年であると
は全然思えず、とても若々しい印象でした。

福岡の進学校から京都大学に行かれたということなので、大変努力して勉強されたのか
と思いきや、本人曰く「努力することが大嫌い」だそうで、なぜ京大に受かったのかわから
ないと言っていました。

在学中は遊びほうけていたらしく、大学を卒業するのに7年もかかってしまい、就職先に
苦労されたそうです。

その時たまたま受けた毎日新聞に入社し、新聞記者になったのですが、もともと新聞記
者には何の興味もなかったらしいのです。

その後は華々しいジャーナリスト人生だったのですが、2005年にガンになり闘病生活に
入ります。

ガンになった時の事を生々しく講演でしゃべっていましたが、興味深かったのはショック
ではあったけれど一方でラッキーと思われたそうです。

なぜかというと、ガンのことを取材できると思ったからです。

その後、鳥越さんは自らの闘病を映像として記録し、ガンと闘っている人やガンになる予
備軍の人たちへメッセージを発し続けています。

又、「ガン患者」という本も出版し、今やガンのエキスパートになっています。

実は、この講演も生命保険会社の主催でガンのリスクについてでした。

今はもうすっかり元気になって、ガンになる前よりも生き生きとした人生を送っているよう
にみえました。

そう思うと、鳥越さんはガンになったことをポジティブにとらえ、仕事において新たな境地
を発見されたのではないかと思います。

日本の鉄道力

日本はこのせまい国土の中に、1億2000万人以上の人が住んでいます。

特に東京を中心とする都市圏人口は3500万人で、二位のニューヨーク都市圏の1900万
人をはるかに超えて、圧倒的世界一の人口を抱えています。

人口集中のデメリットは公害問題、交通網の混雑、地価の高騰といった問題があるとい
われていますが、以前にくらべて問題は解決の方向に進んでいっているのではないかと
思います。

特に交通網の混雑については、朝夕の通勤ラッシュはありますが、都市圏内での大量
かつ広域間の人口移動を大きなトラブルもなく、日々こなしていることは世界的にみれば
奇跡に近いレベルだと思います。

又、JRや私鉄の郊外線の多くは東京都心と直通運転をしており、乗り換えなしで郊外か
ら都心に入れる利便性は特筆すべきことです。

このように鉄道力の充実には様々な要因があります。

 一、直通運転を可能にする軌道の画一化

 二、時刻表どうりの定時運行

 三、急行・快速運転を可能にする複々線化

鉄道の輸送力が増えることにより、自動車の交通渋滞の緩和、排ガス低減、都心部の
土地有効利用(大規模な駐車場スペースが不要なため)が可能となります。

これらは世界の先進国や途上国の抱える共通の都市問題に対して日本は鉄道力で解
決しつつある証しであるような気がします。