夏のセール時期も終盤戦を迎えています。
最近のセールは昔のセールと比べて、いまいち盛り上がりが欠けているような印象です。
かつてのセールは、高くて買えなかった憧れのブランドの商品を手に入れるチャンスであ
りました。
ブランド志向が強かった時代ですので、街全体がセールに突入すると「この時を待ってま
した」と言わんばかりのお客さんがワクワクしながら買い回っていたような記憶があります。
今の時代はそれほどブランド志向が強くないので、シーズン遅れでも手に入れたいと思う
ことが少ないのかも知れません。
又、トレンドサイクルが短くなる中で、ZARAやH&Mのファストファッションの台頭が大きく
影響しているのでしょう。
百貨店業界に於いては各社の戦略があり、セール開始時期が違うのでセールの盛り上が
りが一気にではなく、小さな盛り上がりが何度もという風になってきています。
私たちのお店でもそうですが、「セール期間中にもプロパーの商品が売れている」という声
も聞きます。
今と昔のセールを比較して、どちらがよいとか言うつもりはないですが、時代の流れにより
お客様の嗜好が変わってきたのだと思います。
それは欲しい物は値引きがなくても買うし、欲しくないものは7割引きでも買わなくなってき
ているということです。
購買動機が安いから買うのではなく、欲しいから買うという本来の行動に戻ってきたという
証しではないかと思います。