秋の夜長にケニーG

10月下旬になると朝晩の冷え込みも一層厳しくなってきました。日が
暮れるのも早く、大阪では夕方5時ぐらいには結構暗くなっています。

その分、夜が長くなるので「秋の夜長」と言われるゆえんでしょう。

夏の終り頃に出張先のCDショップで偶然、昔よく聴いていたケニーG
の最新ベストアルバムを見つけ思わず買ってしまいました。

ケニーGとはアメリカ出身のサックスやフルートの奏者で、累計のアル
バム売上枚数の最も多いジャズアーティストとして、ギネスブックにも
載っている人気ミュージシャンです。

彼のすごいところは、息つぎなしでサックスを吹くことです。つまり彼は
口で息を吐きながら同時に鼻で息を吸い込むことができるので、演奏
の切れ目がないのです。

いわゆる循環呼吸によるサックス演奏で45分47秒という切れ目なし
の演奏をして、これまたギネスブックに載っています。

そのような超人的な能力の持ち主なのですが、彼の作る曲はとても繊
細で甘美なムードをかもし出しています。

秋の夜長にピッタリのケニーGにすっかりはまってしまって、毎日のよう
に聴いています。

特に「I’m in the mood for love 」や「Sentimental」が気に入ってます。

もし静かな夜を楽しみたいならケニーGをおすすめします。

聞こえる「NO」と聞こえない「YES」

商品やサービスは改善し続けることが重要です。
そして改善ポイントを見つけ出すには、お客様からの声を集めることが最
適であると思います。

その手法は、有効であるのは間違いないのですが難しいのは分析です。

例えば「この靴はもう少しヒールが高ければ・・・」とか「巾がもう少しせま
ければ・・・」といった様々な御意見が私達にも寄せられます。

1つ1つの御意見は、そのお客様が思っておられる素直な感想であるし、
貴重な御意見として拝聴しております。しかしながら、そのままの仕様で
満足されているお客様がどのくらいいらっしゃるのかが、わからないところ
が難しいのです。

ヒット商品をよりよくしようと思い、マイナーチェンジをしたところ「なぜ変えた
のか」「前の方がよかった」という御意見を多数いただいたことがあります。

これはまさしく少数の聞こえる「NO」にのみ反応し、多数の聞こえない
「YES」を見落としてしまったことが原因です。

話は変わりますが、前原国交相の発言により「羽田空港のハブ化」の議論
が盛んです。新聞をはじめ、多くのメディアの報道は聞こえる「NO」を大きく
取り扱っているように思えます。

そこに利用者の聞こえない「YES」がどれくらいあるのかということを考える
必要があると思います。

このような国の大きな事業になると、立場により様々な利害が交錯し、難し
い決断になると思いますが、大事なのは利用者にとっての便益であると思
います。

何がお客様にとって大事なことであるのかという原点に立ち返ることが正し
い決断をする近道ではないでしょうか。

気合い測定機

気合いがどれくらい入っているかを、数値で測定できる機械があれば興
味深いと思います。その気合いのうち、どれくらいから回りしているかの
割合も出せれたらおもしろいと思います。

例えば、気合い測定機の最大値が1000とするとイチロー選手などは常
に850~900ぐらいをマークしてそうで、から回り度も0%のような気が
します。

野球の実況席に気合い測定機があるとおもしろい解説が聞けそうです。

実況 「さあ、バッターものすごい気合いです。手元の測定機で測って
    みましょう。おおっ 750です。」

解説 「しかし、から回り度が80%となってますよ・・」

実況 「ピッチャーはどうでしょう。気合いが表に出ないタイプですが・・
    なんと800でから回り度は10%です。」

解説 「内に秘めたる闘志がメラメラと燃えているんでしょうね・・」

まわりにも測定したい人がたくさんいます。どう見てもから回りしている人、
一生懸命にやっているのかわからない人、気合十分に見える人等、本当
はどうなのか知りたい気もしますが、少し知るのが恐い気もします。

誰かが言っていたのを思い出しました。

「人生にはわからないままにしておいたほうが、いいこともある」

人間の感情(愛情、友情、心配等)は測れないからドラマが生まれ、そ
れぞれの人生を演出しているのでしょう。

運動会のプロ

秋の運動会のシーズンです。
どの世界にも事情通が存在するように、運動会にもプロがいます。

まず、学校の建物配置を熟知しており、午前中と午後の日陰ポイントに
精通しています。極力、体力の消耗をさけるため、休憩をこまめにとって
います。

そして装備がすごいです。動きやすい服と靴はもちろんのこと、必須アイ
テムのビデオカメラ、デジタルカメラをウエストポーチにコンパクトに収納し、
いつでも出動できる体制を整えています。

昔はビデオカメラには三脚が定番でしたが、本体が小型化したためか
杖のような一脚がはやりのようです。双眼鏡を携行しているプロもいま
す。

変わったところでは、ビックリするぐらいの望遠レンズをつけた一眼レフ
でカシャー、カシャーと連写しているつわものもいます。学校専属のプ
ロのカメラマンもたじたじです。

そして出番になるとそれぞれのポジションで一斉に、大撮影会が始まり
ます。ゴルゴ13も真っ青になるぐらいの気迫でターゲットに照準を合わせ
る様はまるでハンターのようですが、そこには笑顔がこぼれています。

勝ち負けに一喜一憂するも、それは一瞬のこと。全体的に歓声と笑顔
にあふれています。

そこで弊社の靴をはいている人に出会いました。とても重宝していると
の言葉をいただき、まさに「人生を楽しくする靴 サロンドグレー」の
一シーンを見た思いでした。

価格ではなく価値

衣料品の秋冬商戦がたけなわです。
カジュアル衣料の分野で独り勝ちを続けるユニクロは、9月の売上高が前年
同月比31.6%増で驚異的な伸びをしています。

そのユニクロから顧客を奪還すべく小売り各社がしのぎをけずっています。

その象徴的なアイテムはジーンズでしょう。ユニクロが990円ジーンズを
出すと、ダイエーが880円ジーンズを、西友が850円ジーンズを出しま
した。

消費者としては品質が良くて低価格であればあるほど、歓迎すべきことでは
あるのですが、低価格の争いがどこまでいくのだろうかと思うことがあります。

製造コストには大きく分けて材料費、人件費、経費があり、そこにいくらかの
利益をのせて売っていきます。

低価格競争が激化すると、その商品にたずさわる人たちに過剰な負担が強
いられるのではないかと心配してしまいます。

「安すぎて 作った人が かわいそう」

最近、ある新聞に載っていた川柳ですが、同じような想いです。

私自身の考え方は、価格ではなく価値で勝負していきたいと思っています。

私たちの靴の価値を分かっていただけるお客様に喜びをお届けしたいと思っ
ています。

そして私たちの靴の生産、流通、小売りにたずさわっている人たちが笑顔で
仕事ができるように、これからも頑張っていきたいです。