飢餓や紛争、災害等で困難な状況に陥った子どもたちを支援する国際NGO団体セーブ・ザ・チルドレン。
1919年に創設されて今年で100年を迎えます。
セーブ・ザ・チルドレンの歴史は第一次世界大戦により荒廃した1910年代のヨーロッパにさかのぼります。
当時、イギリスは敵対するドイツやオーストリアの海上輸送路を封鎖しており、食料の供給が断たれた国々では、多くの子どもが飢餓に陥っていました。
「敵国」の子どもを助けるなど考えもされなかった時代にイギリス人のジェブは妹ドロシーと共にこの惨状を社会に伝えようとします。
「私たちの国が行っている封鎖が何百万人もの子どもの命を奪っています」と書いたチラシをロンドン中心部のトラファルガー広場で配りました。
この行為でジェブは逮捕され、有罪判決を下されます。
しかし、検察側の弁護人はジェブの行動に心を動かされ、「5ポンドの罰金は自分が支払う」と申し出たのです。
それをきっかけに「セーブ・ザ・チルドレン基金」の活動が始まりました。
ジェブは戦争で被害を受ける子どもたちを憂い「ジュネーブ子どもの権利宣言」 を起案し、国際連盟で採択されました。
その理念は「子どもの権利条約」 となり、1989年に国連総会で採択され、現在日本を含む196の国と地域が批准。
人権条約としては歴史上最も多くの参加を得た条約となりました。
私たちは世界中の子どもたちの権利の実現のために活動しているセーブ・ザ・チルドレンに共鳴し支援しています。