習い事はゲーム

子どもの習い事は水泳、ピアノ、バレエ等が定番ですが、最近はゲームの習い事もあるそうです。

「野球やサッカーの教室はあるのにゲームはない。不思議だった」と語るのはゲームのレッスンサービスを手がけるゲムトレ(東京 渋谷) の社長。

「うまくなりたい」という欲求は野球でもサッカーでもゲームでも同じであり、お金を払ってでも上手な人に習いたい子は少なくないそうです。

プロになるためでなく、日々の楽しみのためという子も多く、プロのゲーマーを育てる養成学校とは一線を画しています。

ゲームの難易度が上がり、又、ソフトのデータ容量が大きくなるにつれて複雑な設定や動きが可能となったので、一人で上達するのに限界があり、人から教わる必要性が出てきているのです。

子どもだけではなく20~30代の若年層も多く、「子どもと一緒に楽しむため」「子どもに教えられるように」と親世代にも人気があるそうです。

野球やサッカーが上手な人が尊敬されるように、ゲームが上手な人も尊敬される時代です。

親と子どもがゲームで切磋琢磨して、オンライン対戦で楽しむ。ウイズコロナの一つの楽しみ方かも知れません。

運と適応

成功している人の多くは運に恵まれて、そのチャンスを逃さずにつかまえている感じがします。ダーウィンの進化論のいう「運と適応」です。

運というのはある程度みんなに訪れるものですが、その好機をとらえてうまくキャッチできるかどうかにその差がでます。

棚からぼたもちが落ちそうな時、その周囲にたまたま居合わせたことが運です。

しかし、棚の近くには他の人たちもいます。

その中で真っ先に気づいて、直下に走って大きい口を開けた人だけが食べることができます。これが適応です。

大きく口を開ける訓練や速く走る練習を繰り返してもその場に居合わせなかったり、もしくは練習し過ぎて疲れてしまっていたりするとつかむことはできません。

又、周囲に目を配らずにぼたもちが棚から落ちそうになっていることに気づかなかったり、もしくは落ちてから気づくということではつかめません。

ぼたもちを食べた人を見て、上ばかり注目して落ちているお金を見落とすこともあるかもしれません。

運はどんなタイミングでどんな形で訪れるかわかりません。

コロナ禍で価値観が変容する中、今までの成功事例にとらわれずに広い視野でもって世の中をながめていきたいと思っています。

カギは水素

2050年に温暖化ガスの排出量を実質ゼロにすると表明した日本。

この目標は産業や社会構造の大転換を迫ろうとしています。

そこで注目されているのが水素です。

水素は燃やしても二酸化炭素(CO₂) を出さず、水を電気分解すれば無限に作れます。

水素はこれまで高いコストが利活用を阻んできましたが、大量の水素を消費できる仕組みを作ればコストも下げられるのです。

例えば火力発電所で水素を燃料として使ったり、水素を使った燃料電池で乗用車、バス、トラックを動かしたりすると低炭素化も図れます。

いいことずくめの水素ですが、日本政府は2030年の電源構成では水素の活用を想定していません。

それにくらべて世界各国は水素の可能性に注目し、政策も総動員しながら大胆な取組みを進めています。

欧州連合(EU) は2050年に世界のエネルギー需要の24%を水素が担うとみて官民で研究開発やインフラ整備を進め、燃料電池で動く列車の導入も始めています。

日本政府は来年まとめる新計画でどこまで水素を活用する覚悟であるか、2050年実質ゼロの成否を左右します。

3週連続の快挙

日本の競馬界において3週連続の快挙が達成されました。

10月18日、秋華賞で勝利し史上初の無敗の牝馬三冠馬となったデアリングタクト。

10月25日、菊花賞で勝利し、父ディープインパクトと親子での無敗クラッシック三冠を達成したコントレイル。

そして11月1日、天皇賞で勝利し、史上初の芝GⅠ 8勝を達成したアーモンドアイ。

シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカ、ジェンティルドンナ、キタサンブラックという名だたるGⅠ 7勝馬が成し得なかったGⅠ 8勝の壁。

それは長いJRAの歴史の中でどんな名馬も届かなかった境地です。

鞍上のルメール騎手もレース後、涙を浮かべて「一番プレッシャーがかかったレースかもしれない」と振り返っていました。

いつも冷静で笑顔を絶やさないあのルメール騎手の涙がGⅠ  8勝の偉大さを物語っていると思います。

デアリングタクトの松山騎手、コントレイルの福永騎手、そしてアーモンドアイのルメール騎手、大きなプレッシャーと戦いながらも勝利に導いたその手腕に感動を禁じ得ません。