ハンコロボ

昨年末の「2019 国際ロボット展」で大人気だったのがハンコロボ。

デンソーウェーブ・日立キャピタル・日立システムズの3社で共同開発したロボットで、紙の契約書類などをスキャンして内容を保存し、決められた場所に適切なハンコを押すことができます。

書類への捺印という古い商習慣をIT技術でなくすのではなく、高度な技術で自動化するのが本末転倒と受けとめられ話題になりました。

このハンコロボはなかなかのすぐれもので紙質の異なる複数の用紙を扱えたり、画像処理で書類の種類を自動判別し適切なハンコに持ち替えて所定の位置に押すことができるのです。

まるで人間技です。

オフィスにはどうしても自動化・IT化できない非効率な単純作業が残っています。

業務を改革して作業自体をなくすことができればいいのですが、それができないケースも多いのが現状です。

ロボットはどうしても残る単純作業から人間を解放する切り札になり得るのではないでしょうか。

開発者はハンコロボの人気ぶりをみて「オフィスの単純作業に使えるロボットがあると広く一般に伝わったのが最大の収穫」とコメントしています。

 

ネットフリックス

ネットフリックスは世界最大級の定額制動画配信サービスです。

他の動画配信サービスとの違いはオリジナルコンテンツです。

ネットフリックスのオリジナルコンテンツはもちろんネットフリックスでしか見れません。

だから加入者の多くはオリジナルコンテンツを見るために加入するそうです。

2019年に配信された山田孝之さん主演の「全裸監督」は日本で最も視聴されたオリジナル作品となり、日本の有料会員数は300万人を超えました。

ネットフリックスはテレビ局があまり扱わない題材の問題作を作ることでも有名です。

テレビ局はどうしてもスポンサーの顔色をうかがいながら制作しなければならないという難点があります。

ネットフリックスは特定のスポンサーではなく、全世界で1億5000万人を超える会員からの視聴料収入が最大の収益源です。だから、制作の自由度が高いのです。

又、年間の製作費も1兆6000億円(2019年) と巨額でNHKの5倍です。

今後、ネットフリックスは日本発のオリジナル作品を2020年9月までに16本出す予定としており、ますます日本での存在感が高まりそうです。

ナイキの独走

正月の風物詩となっている箱根駅伝。

日本テレビでの平均視聴率は復路で28.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録し、沿道でも多くの人が観戦していました。

結果は青山学院大学が昨年の雪辱を果たし、2年ぶり5度目の総合優勝を成し遂げました。

特に今年は多くの区間新記録が生まれ、見ごたえがありました。

その原動力は靴です。

ナイキの厚底スニーカー「ヴェイパーフライ」で、なんと今回の箱根駅伝出場者のうち8割以上が着用していました。

既に大迫選手ら世界のトップランナーが履いており、マラソン界では注目の的となっています。

特長は軽量やクッション性に加え、高い反発力を実現した点です。

また、シューズ下部に炭素繊維素材を埋め込み接地や踏み込みに弾力をもたらす等、工夫がなされています。

最新モデルは3万250円と高価格ではあるのですが、記録ラッシュの箱根駅伝以降問い合わせが殺到し、サイズによっては在庫切れになっています。

スポーツイヤーとなる2020年。ランニングシューズにおいてナイキの独走になるのか、アディダスやアシックスの反撃があるのか見ものです。

実はすごい柿とミカン

2019年から2020年にかけての年末年始休暇は曜日の並びがよく9連休の方が多かったと思います。

天候にも恵まれ、多くの観光地はたくさんの人で賑わっていました。

そんな時に気になるのは、人混みで風邪やインフルエンザに感染しないかということです。

手洗いうがいとマスクの着用が予防の基本ですが、食品摂取も効果があるそうです。

柿は血管を強くする成分が含まれ血糖値を抑える効果があるのですが、最新の研究で柿に含まれる柿タンニンはインフルエンザを撃退する効果があるとわかりました。

また、ビタミンCの多さは冬の果物の中でもトップクラスで成人1日の摂取目標量が100㎎であるのに対し、柿1つには約150㎎含まれているそうです。

ほかにもシトルリンという成分は肌に良く、血管を拡張させ血流を改善する効能があるとのことです。

冬の定番ミカンには抗酸化成分が含まれ、血管の酸化や動脈硬化のリスクが抑えられるそうです。さらに骨粗しょう症防止や認知症対策効果、糖尿病のリスクを下げる作用も期待できるのです。

何げなく食べている柿とミカン。

その効能の多さに感謝していただこうと改めて思いました。