キンキーブーツ

キンキーブーツ(Kinky Boots)はイギリスのコメディ映画で、風変わりなブーツ
という意味です。

先日、その映画を観たのですが笑いあり涙ありでとってもおもしろかったです。

イギリスの田舎町のノーサンプトンにある伝統的な紳士靴メーカーの話で東
欧等からの安価な輸入品に押され、倒産寸前から驚きのアイデアで会社を
立て直していくというストーリーです。

従来の紳士靴ではないニッチな市場に参入しようと考えた二代目経営者は
靴に悩むある人たちの存在を知り、その人たちのための靴を作ろうと決意し
ました。

なんとその人たちとは女装趣味の男性で、開発したのは大の男がはいても
大丈夫なセクシーな赤のブーツだったのです。

完成までには靴職人たちとの確執や女装趣味の男性たちへの偏見等があ
り、いくつもの困難を乗り越えて、みんなの心をひとつにしてすばらしい靴を
作り上げていくプロセスがとてもうまく表現されていました。

そして遂にミラノのショーで見事成功し、会社は新しいニッチ市場を創出して
いくのです。

その映画の中で靴を作る工程がリアルに写し出されており、私にとっては見
慣れた風景であるにもかかわらず、とても新鮮に感じました。

安価な輸入品が増えている市場の中で、伝統的な靴メーカーが苦しい立場
にあるのはヨーロッパでも日本でも同じです。

この映画は、お客様の人生を豊かにするために靴の会社が懸命に努力して
成功するという点で希望ある一筋の光を照らしているような気がします。

靴関係の仕事の人はもちろん、そうでない人にもおすすめの映画です。

LED電球を買いました。

少し前より悩んでいたLED電球を買いました。

きっかけは電球交換に手間のかかる場所の電球が切れたことでした。
そこにLED電球をつければ10年間は交換しなくてすむので、これはい
いきっかけだなと思いました。

そして某家電量販店に行き、口金がE17で40Wのミニクリプトン球の
タイプを探したところ、口金タイプはすぐにわかったのですが明るさの
単位がルーメンになっており、どのくらい明るいのかさっぱり見当がつ
きませんでした。

いろいろと相談にのってもらい多分これだろうと思う商品を見つけまし
たが、思っていたよりも高く3,980円もするというのです。ここまできて
又、あきらめるのもいけないと思い買うことしました。ポイントで・・・。

ポイントで買った理由は、現金を払ってまで買おうという決意が欠け
ていたのかもしれません。

家に帰ってつけてみると明るさはちょうどよかったのですが、少しだ
け周りのミニクリプトン球と輝き方が違うような気がしました。しかし
気になるほどでもなかったので安心しました。

一安心もつかの間、家の照明のミニクリプトン球を数えてみると倒れ
そうになりました。もしそれをLED電球にすると・・・。

その夜、換えたばかりのLED電球が切れる夢をみました。

見えざる敵

リーマンショック以降、日本の消費市場が低迷しています。原因は先行
き不安感からくる消費減退、生活防衛的な観点からの低価格商品への
シフトなどが代表的なものではないでしょうか?

もちろんそれらの原因に異論はありません。

しかし、何かそれ以外の原因があるような気がしてなりませんでした。

最近、若い人たちが「クルマを持つことはムダ」「外食はムダ」といった
ことをよく口にします。確かにクルマや外食は経済的に費用がかかるの
は事実です。

又、地方でブランド物のバッグを購入した人が、ご近所にみられるのが
気になるので、わざわざそのブランドの紙袋ではなく普通の紙袋に入れ
て帰ったそうです。

消費することが悪いことであるかのような「嫌消費」のムードが人々を
萎縮させているのではないかと思います。

もちろん、過剰な消費はいけないけれども人生を豊かなものにするため
の適正な消費は当然あってもいいと思うのです。

モノの価値だけではなく、そこに付帯するサービスやその後のライフス
タイルの充実にこそ消費の真髄があるのではないかと思います。

悩まない悩み

先日、知り合いの大学教授から興味深い話を聞きました。あるテーマにつ
いて学生にレポートを提出させたところ、80%ぐらいの学生の答案が同じ
であったらしのです。

その大学教授は、ある1人の学生のレポートが出回ったのではと推測し、
学生に問いただしたところ、全ての学生は自力でレポートを作成したと言
います。その言葉にうそはなかったらしいのです。

真相はこうです。そのテーマでネット検索すると参考となる資料が数多く
出てくるのですが、上位3つぐらいまでをうまく組み合わせるとその答案
の内容になるそうです。部分的な言い回しは少し違うのですが、大体の
内容は同じになるのです。つまり学生たちはお互いに相談したのではな
く、同じ情報源を使ってレポートを作成したということです。

知識や情報を得るということではネット検索は大変有効であると思います
が、勉強をするということは物事を自分なりに観察、推理、検証し思考を
深めていく作業だと思います。最後の結論に到達するまではいろいろと
考え、仮説、検証の繰り返しを経て、自分なりの答えを導いていきます。
言うなれば結果よりもそこに至るまでの長くて苦しい道のりの作業過程
にこそ意味があるのではないかと思うのです。

検索すれば悩まなくてもすぐに結果が出てしまうことが現代人にとって大
きな落とし穴になってしまうのではないでしょうか?最近、情報量、知識量
はすごいのに人間としての深みがないという人に出会うことがあります。
多分その人は悩むことなく結果のみを得ているのでしょう。

悩みは成長の糧であると、全ての悩んでいる人にエールを送りたいです。