エレキソルト

塩分を取り過ぎると高血圧につながり、脳卒中や心臓病のリスクが高まると言われています。

厚生労働省によると日本人の1日の塩分摂取量は20歳以上の男性が10.9グラム、女性が9.3グラムです。世界保健機関 (WHO) が推奨する「1日5グラム未満」を大きく上回ります。

健康志向の高まりから減塩・無塩食品へのニーズが高まっています。富士経済によると国内の減塩・無塩市場は20年に1413億円と見込まれ、5年間で26%拡大しました。

一方、減塩食を行なっている人は味に対する不満があり、いかに美味しい減塩食を提供できるのかが課題でありました。

その課題を解決する画期的な技術が開発されました。

キリンホールディングスが明治大学と開発した減塩食の塩味を5割増しにする食器「エレキソルト」です。

食器に人体に影響のない程度の微弱な電流を流し、食品中のナトリウムイオンが少なくても塩味を強く感じられるというすぐれものです。

微弱な電流で疑似的に味の感じ方を変化させる「電気味覚」という技術です。

流す電流の強さは4段階で調節でき、感じる塩味の強さも変えることができます。

エレキソルトが成人病リスクの救世主となるかもしれません。