2017年の美術館展覧会も大変な盛況で混雑していたようです。
入館してからも人気の高い作品には黒山の人だかり。
じっくりと鑑賞する時間はなかなかありません。
そんな悩みを解消するのが美術館のデジタルアーカイブです。
美術館の収蔵品をデジタル化して公開しています。
すごいのが米メトロポリタン美術館のサイトで、その数なんと45万点以上。それでも同美術館の収集品数からすれば一部だそうです。
スマホやパソコンで手軽に鑑賞でき、画像のズームアップも可能です。
極め付きはダウンロードボタンです。
メトロポリタン美術館のサイトでは、ゴッホでもルノワールでもセザンヌでもゴーギャンでもダウンロードできる画像については誰もが自由に使用することができるそうです。
商用目的でもOKで、許可申請の必要もありません。
なぜそこまで太っ腹なのかというと、ウェブ上に拡散している質の悪い画像に一般の人が惑わされないように美術館としては高精細画像で公開して本物を知ってほしいという思いがあるのです。
実際にウェブ上の粗悪な画像を見た人が、美術館の本物を見た時に「この絵は色がおかしい」と思うこともあるそうです。
日本の美術館や博物館はまだまだデジタル化が進んでいないのが現状ですが、是非デジタルアーカイブを普及してもらいたいと思っています。