梅雨の時期が近づき、水辺ではそろそろホタルが光り輝きながら舞い飛ぶ姿を目にすることが出来るようになってきました。
日本では夏の季語やこの季節の風物詩として古くから親しまれてきたホタルですが、その生態等については今だに多くの謎があると言われています。
現在日本には主に大型 (12~15㎜) のゲンジボタル、ひとまわり小型な (7~10㎜) ヘイケボタル等、約50種類が生息しています。
そもそもホタルはなぜ光るのでしょうか?
ホタルは光の点滅によってそれぞれの個体間でコミュニケーションをとっていると考えられています。
またその光り方は刺激されたときの光り、敵を驚かせるための光り、雄が雌に求愛するときの光りの三種類があるそうです。
同じゲンジボタルでも光の点滅が東日本では4秒周期なのに、中部地方では3秒周期で西日本、四国では2秒周期だそうです。
地域による遺伝子の違いなのか環境なのか、その原因は不明です。
ホタルの成虫は10日間前後でその一生を終えます。その短い期間に精一杯生きているホタルたち。
そのはかなく美しい光景を失くさないためにも、ホタルの住みやすい環境を保護していく事が大切だと思います。