自分に似ている人は世界に3人いるといわれています。
生きているうちに出会える確率はそう高くはないでしょう。
私にとってその3人のうちの1人がピアニストの舘野泉 (たてのいずみ) さんかもしれません。
舘野泉さんは日本を代表するピアニストですが、2002年に脳溢血のため右手が不自由となり、左手だけで演奏する奇跡のピアニストです。
以前、街中で見知らぬ人から舘野泉さんに間違われて以来、一度コンサートに行ってみたいと思っておりました。
そしてその機会が訪れました。
バイオリンの千住真理子さんとの共演コンサートでしたが、左手だけの演奏とは思えないくらいのすばらしいものでした。
似ている度合いは自分ではよくわかりませんが、周りの評は「そっくりだ」といいます。
たまたま知り合ったドイツ人音楽家にその話をすると「そっくりだけれど、あなたの方が若く見える」と言ってくれました。
舘野泉さんは86歳なので、ドイツ人らしい実直なコメントです。
舘野泉さんのようにいつまでも輝きを失わない人でありたいと改めて思いました。