新型コロナウイルス禍による健康志向の高まりで需要が拡大したハチミツ。近年は価格も上昇傾向です。
日本で消費されるハチミツの9割が輸入品なのですが、カナダでは高温や干ばつが起こり、東欧では開花時期の多雨により不作となりました。
ハチミツは開花時期の天候に大きく左右されます。
米国での記録的なハリケーンや欧州での大洪水など、ここ数年続いている世界規模の異常気象はハチミツの採蜜量に大きな影響を与えています。
国産のハチミツも例外ではなく、採蜜量の減少で値上げが続いています。
ハチが十分に活動しないことの影響はハチミツの値上りにとどまりません。
秋田県名産のサクランボは4月下旬の開花の時期に長期の低温や降雪、霜などが重なったため授粉するハチが飛ばず収穫量が減少しました。
ハチは農作物の受粉にも欠かせない存在なのです。
だから異常気象でハチの活動が鈍くなるとハチミツの収蜜量だけではなく、あらゆる農作物の収穫量にも影響してくるのです。
自然界におけるハチの役割は重要です。