10月のことを神無月(かんなづき)といいますが、ある地方のみ神在月(かみありづき)
というそうです。
その地方とは出雲大社のある島根県です。
なぜなら全国の神さまたちが毎年10月に出雲大社に集まり、会議を開くらしいので
島根県以外の地域は神さまが留守になってしまいます。だから神無月というらしく、
島根県のみ神在月となるのです。
実は、島根県以外に長野県の諏訪地方も神在月というらしいのです。
この理由がとても興味深いです。
諏訪大社の祭神である諏訪明神があまりにも大きな体であったので、それに驚いた
出雲に集まった神々が気遣って「諏訪明神に限っては、出雲にわざわざ出向かずと
も良い」ということになり、10月にも神さまがいるので神在月というそうです。
想像するだけで笑いがこぼれそうになります。
このように神話に出てくる神々はとても大らかで、喜怒哀楽に富んでおります。
神話が出てくる日本最古の歴史書「古事記」が712年に編さんされて来年で1300年
になります。
島根県では古事記編さん1300年を記念し、来年の7月より「神話博しまね」が開催さ
れます。
日本の神々の魅力にふれるいい機会だと思いますので、来年は島根に訪れたいと
思っています。