洋楽 冬の時代 

洋楽が売れなくなっています。

日本レコード協会によると邦楽と洋楽の比率は長らく70対30前後でありましたが、2010年に洋楽は20%を割り2020年には9%にまで落ち込みました。

日本のトップ100にはBTSをはじめとしたKポップ勢はたくさん入っていますが、その他はマカロニえんぴつ、優里、King  Gnu、あいみょんら国内勢ばかりです。

一方、韓国や台湾、インドネシアなどのトップ100にはアデルやエド・シーラン、ザ・ウィークエンド、ポスト・マローンといった欧米勢が数多く顔を出しています。

洋楽を聴かない傾向にあるのは世界的にみて日本の若者世代が顕著です。

洋画においても日本の若者は字幕ではなく吹き替え版を好む傾向があるのだそうです。

分析によると活字を読むのが苦手で分かりやすさを好むからだそうです。又、そもそも知らない国の文化には興味がないという人が多いのも一因です。

異なる文化に触れて刺激を得るよりも、分かりやすい文化に共感したいのかもしれません。

洋楽の魅力は圧倒的な迫力のライブです。それを体験すれば魅力が伝わりやすいのですがコロナ禍で来日公演が2年も途絶えています。

今や世界的なスターになったビリー・アイリッシュは上昇気流に乗っていた2020年9月に来日を予定していましたがコロナで中止となりました。開催されていれば日本でも大ブレークしていたことでしょう。

コロナ禍は日本の洋楽シーンに冬の時代をもたらしています。