牛のげっぷ

牛のげっぷが地球温暖化の要因として注目されています。

メタンを多く含み、温室効果が二酸化炭素の約25倍にも上るといわれています。

農林水産省によると2019年度の農林水産分野の温室効果ガス排出量は約4,747万トン。このうち15.9%に当たる756万トンが牛のげっぷによるものなのです。

同省幹部は「牛のげっぷというと笑い話のようだが、日本政府が50年に排出実質ゼロを目指す中、真剣に対応しなければならない問題だ」と強調します。

そもそも、なぜ牛のげっぷにはメタンが含まれているのでしょうか。

牛は4つの胃を持ち、干し草やトウモロコシなどのエサを飲み込んだ後、胃から口に戻して再びそしゃくする「反すう」を繰り返します。4つの胃で最大の第1胃 (焼肉屋さんのミノ) で消化する過程でメタンを含むガスが発生し、牛がげっぷとして吐き出しているのです。

研究者たちはエサに特定の素材を混ぜればメタンの量をある程度減らせると発見しました。今後は有望な素材をしぼり込み、安定的な供給ができるのか探っていくそうです。

又、牛にも個性があり胃でのメタン発生が少ない牛がいることがわかりました。この特徴は遺伝するのでメタン発生の少ない牛の育種も始まっています。

牛が環境に優しいげっぷをする日が近づいています。

 

魚の脂の乗り測定器

「今日のアジは脂が乗っておいしいよ」

市場の魚屋さんでよく聞きます。

島根県西部沖で4~9月に漁獲されたマアジは脂ののりが良いことで知られています。

島根県水産技術センターなどは魚の脂質含有量が簡単に調べられる測定器を開発しました。

魚に測定器を当てて近赤外線を照射し、はね返る光を分析して脂質量を計測します。

現在測定できるのはアジのほかサバ、ノドグロ、アナゴの4種類で、白身魚の切り身も測れます。

将来的にはブリやフグの白子の脂質量のほか、カニについては甲羅の上から身入りの判別ができるようにしたいと語っています。

おもしろいのは魚の脂質量が多いのが必ずしもおいしいとは限らないということ。人それぞれの好みがあり、脂ののりが控えめな方が好きという人もいます。

大トロよりも中トロや赤身が好きな人も多いのです。

近い将来、店頭で並んでいる魚の脂質量が何%か表示されていれば、消費者は自分の好みにあった魚を選べて失敗が少ないのではないかと思います。

缶キャッチャー

駅のホームから落とし物を素早く拾い上げるため、JR西日本が落下物回収用具の最新型を開発・導入しました。

通称「缶キャッチャー」と呼ばれる最新型は伸ばした時の長さが約2.4メートル、重さ約860グラムのグラスファイバー製です。

従来のマジックハンド機能に加え、ICカードやスマートフォンといった薄い物を拾うための粘着板やワイヤレスホンを回収するための磁石、カバンやハイヒールを引っかけるためのフック、夜間時に使うライトを新たに装備しています。

開発の背景には落下物の多様化があります。

特に耳栓のような形をしたワイヤレスホンは落下しやすいうえ、砕石のすきまに入り込むと拾うのが難しいのだそうです。しかし価格が高価なものもあるため、乗客からの回収依頼は増加しています。

ワイヤレスホンの落とし物は2021年4月の1ヶ月間で過去最多の計1323件に上っています。

回収作業のタイミングは運転指令所と調整してダイヤへの影響のないように素早い対応が求められます。

この缶キャッチャーは駅業務部とメーカーが共同開発し、レールや車両にくっつかないように磁力のバランスを調整した優れもの。

2021年5月から大阪、天王寺など計109駅で本格運用されています。

回収作業に遭遇してみたいです。

ウッドショック

世界的に木材価格が高騰して、住宅事業者に深刻な影響を与えています。いわゆるウッドショックです。

なぜこれほどまでに高騰するのか。理由は2つあります。1つめはグローバルな木材需要の拡大です。

アメリカではコロナ禍によるテレワークの普及で郊外での住宅ニーズが急増しました。又、巣ごもり需要でDIYが活況となるなど木材需要は高まりました。中国でも経済回復が始まっており、木材価格を押し上げています。

2つめの原因はコンテナ不足です。

世界中の人たちが外出制限の中でインターネットでモノを買うことが増えたために世界的に物流量が拡大し、コンテナ不足に陥りました。

その上、3月に発生したスエズ運河での大型コンテナ船座礁事故の影響もあり、運送コストがはね上がりました。

輸入材の代替として国産材も価格は上昇しています。

しかしながら国内の林業は事業者の高齢化、人手不足、機械化の遅れ等から増産体制をとることは難しいようです。

コロナの影響で引き起こされたウッドショック。ワクチン普及で沈静化するのか長期化するのか注目しています。

変化する新入社員のタイプ

人事労務分野の情報機関である産労総合研究所は「2021年度新入社員のタイプ」を発表しました。

産労総合研究所は様々なデータを踏まえて毎年の新入社員の特徴と育成のヒントを発表しており、時代の変化にあわせてタイプが変化していく様が興味深いです。

2021年度のタイプは「仲間が恋しいソロキャンプタイプ」だそうです。

説明によると「今年の新入社員は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて状況が一変するなか、オンラインでつながりつつも、不安で孤独な就職活動を行なうこととなった。初めてだらけのソロキャンプのようにまごつくことも多かったが、気持ちを切り替えて工夫したくましくなった。自由さ、気楽さという魅力に気づいた人もいる一方で、仲間への恋しさも募っている。」とあります。

なるほど、就活で孤独な闘いをしていたのですね。

ちなみに2020年度は「結果が出せる?!厚底シューズタイプ」、2019年度は「呼びかけ次第のAIスピーカータイプ」、2018年度は「SNSを駆使するチームパシュートタイプ」となっています。

その年ごとに流行した出来事や商品をうまく引用し、その特徴を表現しています。

又、受け入れる側の企業や先輩社会人に向けて育成のヒントを示しているのが愛情と優しさを感じます。

興味のある方は是非サイトをチェックしてみて下さい。

カレー

若者の間でカレーがひそかなブームです。

「カレーについて語りたい」「もっとカレーについて勉強したい」というメンバーが設立したのが「学生カレー連合(SCU) 」です。

美味しいカレーを作ってイベント等に出店しています。

京都大学には「京大カレー部」というカレー集団もあります。

ホームページには「カレーは愛。愛こそカレー。それがジャスティス」というモットーが掲げられ、学内での出店や学外カレーフェスへの参加等をしています。

京大カレー部に入部することをモチベーションにしてきたカレー部の総料理長はカレー好きが高じて自宅でナンを焼く窯を購入したそうです。

カレーファンの間ではスパイスを丸ごと使うホールスパイス系や具材が多い大阪ゴロゴロ系などにカレーがジャンル分けされています。スパイス配合の仕方や食べ方が多数あって、カレーには無限の可能性があるそうです。

又、カレー好きはライフスタイルにもなっています。

カレーに合う音楽やファッション、アートなどカレーの魅力は果てしなく広がっています。

カレーの魅力を伝えるイベントも開催されていてカレーを通じてつながること、自分を表現することが魅力となっています。

ブランド品にお金を使うよりもカレーファンとしてのライフスタイルに自分らしさを見い出す若者たちもいるのです。

 

メリハリ消費

アラウンド20 (15~24歳の男女) のお金に関する調査結果をみると彼らの堅実さとその裏に隠れている消費へのモチベーションが顕著に表われているのがみてとれます。

今のアラウンド20の消費価値観は「自分が価値を感じたものに対してお金をつぎ込み、それ以外はできる限り節約する」という特徴があります。

いわゆる「メリハリ消費」です。

調査結果では「お金は極力無駄遣いせずに貯めておきたい」と回答する人が75%もいました。

関心の低いカテゴリーにおける消費を抑え、いざという時のために貯金するのです。

そのいざという時は「旅行」「留学」「パソコン」等で、近い将来自分が価値を感じたモノやコトに対してすぐに飛びつくことができる原資として備えておきたいということです。

決して10年後20年後のマイホーム資金や老後の備えということではないのです。

アラウンド20の親世代である50代の世代はバブル全盛期で消費はステータスで美徳とされてきました。

これに対して子の世代であるアラウンド20はモノにあふれかえる環境で生まれ育ち、SNSの膨大な情報を武器にして価値を吟味し慎重に消費しています。

生まれ育った時代背景が消費価値観に与える影響の強さを改めて感じます。

釣りガール

釣りをこよなく愛する「釣りガール」が増えています。

かつては男性が中心の趣味でしたが、今や堤防や釣り船に女性の姿が当たり前に見られます。

男性と違うのは情報発信力と行動力です。SNSなどで釣りの魅力を発信したり、女性だけの釣り愛好家の団体を設立したりと活発に仲間作りを行っています。

女性有志が釣りの魅力をもっと多くの人に伝えたいと、昨年10月に立ち上げたのが一般社団法人 女性フィッシング協会。インスタグラムなどSNSでつながった北海道から九州まで全国の釣り好き女性12人が発足メンバーです。

トイレの設置や清掃など女性にも優しい釣り場の環境整備、初心者や子供でも参加できる釣りイベントの開催などが主な活動内容です。

レジャー白書によると釣り人口(参加人口) は1990年代後半の2000万人超をピークに減少傾向で、2018年には620万人まで減りました。趣味の多様化に加え、湾岸の開発や環境保護などの観点から釣りができる海岸や河川が減少したのが大きな原因だそうです。

しかし最近は下げ止まりの傾向が見られます。その要因の1つが女性の増加だといわれています。

このチャンスを逃すまいと釣り具メーカーや釣り具店、船宿など女性ファンの獲得に力を入れています。

女性に釣りブームが来るのか注目したいです。

東京タワーでeスポーツ

イベント事業などを手掛ける東京eスポーツゲート (東京・千代田) は東京タワー内にゲームの対戦競技「eスポーツ」 を軸にしたテーマタウンを2021年冬に開設します。

既存の商業フロアを改修し、対戦施設や飲食店、プログラミング教室等を設けるそうです。

これまでは人気漫画「ONE  PIECE (ワンピース) 」を題材としたテーマパークが入居していましたが、新型コロナの感染拡大で2020年に営業を終了していました。

東京タワーを運営するTOKYO  TOWER (東京・港) からタワーの商業施設部分を借り受け、4フロア延べ床面積約5600平方メートルというスケールです。

対戦競技ではテニスやロッククライミングなどをイメージしたスポーツゲームができるゲーム機器やパソコンなど設置する予定で、観覧スペースやバーなどの飲食施設も備えます。

又、日本のアニメや仮想現実 (VR) 技術など最先端の技術も取り入れます。

ゲームなどのプログラミング教室も併設するなど、流行に敏感な若者や家族連れなどをターゲットとして捉え、入場料は2000~2500円を想定しています。

eスポーツは先端技術や高速通信規格「5G」の発展などを背景に裾野が広がっております。

東京タワー周辺はビジネス街の色合いが強かったですが、この施設を起爆剤として若者を中心とした新たな賑いを創出することができるか注目です。

デジタル森林浴

デジタル森林浴は視覚や聴覚、嗅覚などを使って大自然の癒やしを感じる新しい試みです。

北海道十勝郡浦幌町の森林の映像を部屋の四方の壁と天井に切れ目なく写し、鳥のさえずりや木々が揺れる音をスピーカーで流すというもの。

香りは北海道のキタコブシやエゾマツなど、天然の木や葉から精油 (エッセンシャルオイル) を抽出したものを使用しています。

かんきつ系のさわやかな香りが広がり、リラックス効果が得られます。

仕掛けたのは北海道のIT企業「フォレストデジタル」でコロナ禍の都会でストレスを抱えている方、年配の方や足が悪い方などに手軽に北海道の自然を感じていただきたいと企画したそうです。

「部屋に入った途端、のどかな景色が広がる。ゆとりのあるアウトドアチェアに座り辺りを見回すと、木々が力強く生えているのがわかる。映像はリアルに映し出され、天井からは優しい木漏れ日が差してくるようだ。目をつぶると鳥の鳴き声や木々の香りなど全身で森林を感じられる。都会にいることを忘れてしまうほど、心身を癒やすひとときとなった。」と体験した人は語っています。

普段は北海道十勝郡浦幌町にあるうららパーク浦幌で体験できますが、2月に東京銀座で期間限定で無料開催し、今秋にも都内で開催を予定しているそうです。

都会で気軽に体験できるなら是非行ってみたいと思います。